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●死ぬほど働いても金がない

コンビで『M-1グランプリ』優勝、粗品は『R-1ぐらんぷり』優勝を果たし、4月からは全国ネットゴールデンタイムのレギュラー番組に冠番組もスタートと、今最も勢いのあるお笑いコンビ・霜降り明星。きょう25日に放送される読売テレビ・日本テレビ系バラエティ番組『ダウンタウンDX』(毎週木曜22:00〜)の沖縄公開収録では、今旬の芸人10組が集結する中、松本人志のすぐ左側という座り位置に抜てきされ、本番でも大活躍を見せた。

そんな2人にインタビューすると、超売れっ子芸人の証である不眠不休の働きぶりに加え、意外なお金事情も明らかになった――。

○■ダウンタウンに会って「芸人になって良かった」

――『ダウンタウンDX』は2回目のご出演ということですが、番組の印象はいかがですか?

せいや:やっぱりダウンタウンさんがいらっしゃるので、子供の頃からの憧れの番組の1つですね。普通のトーク番組よりちょっと力入ってしまうというか特別ですね、やっぱり。

粗品:ゲストに俳優さんや女優さんなどもいらっしゃる中で、ダウンタウンさんが僕らお笑い芸人に優しく接してくれるので、愛を感じられる番組ですね。芸人ならではの振りとか期待とかもしていただいてると感じるので、そこには応えていきたいなと思っています。

――緊張感も大きいですか?

粗品:でも、「DX」は楽しさのほうが大きいですね。松本さんと浜田さんがフォローしてくれるのでスベらない番組ですし。

――ダウンタウンさんとは他の番組でもいろいろ共演されるようになって、あらためてどんな印象ですか?

せいや:もちろん緊張しますけど、ほんまにお笑いが好きな人なんだと思いますね。テレビで見ていて「こういう人だったらいいなぁ」って思ってたままのダウンタウンさんだったんですよ。やっぱりおもろい人はお笑いが好きなんだなって。笑いに対してめちゃくちゃ誠実なので、トップの人がこんだけお笑い好きだったら、芸人になって良かったなと思いました。

粗品:よく怖そうだと言う人もいますが、僕はそんなイメージ全然なかったですね。笑いでつながってるというか、面白い人に怖い人はいないと思っていたので。

――今回の『DX』は10組の芸人さんが集結する“お笑い祭り”ですが、どんなトークを披露されるのでしょうか?

せいや:出演する芸人さんに対して、普段から思っていることをみんなで言い合う企画なんですが、僕はガンバレルーヤにちょっと言いたいことがあるんです。あいつら、僕らより先に売れたんで、こっちが緊張してる番組でもヘラヘラしてるんですよ。緊張感がなくて、友達感覚で振る舞ってくるので、それをダウンタウンさんに聞いてもらいたいと思います。

粗品:僕は相方への不満を言わしてもらいます。普段の番組で言わせてもらってる内容とはまた異なっていて、ちょっと細かい「楽屋でのあれやめてくれ」っていうこと。本人にも言ってない、本当に細かいことです。

――以前の取材やインタビューから、すごくコンビ愛を感じるのですが、それでも気に触ることはあるんですね。

粗品:そうですね。実はあるんですよ。

せいや:楽屋で気になる細かい話は、僕もあるんですよ。これはもうバトルですね。

○■ついに所持金0円に

――『M-1グランプリ』で優勝されて、粗品さんは『R-1ぐらんぷり』でも優勝されて、この5カ月で生活は大きく変化されましたよね。

粗品:僕は最近忙しすぎて、タクシーの移動が増えたんです。そうすると、領収書もらって立て替えておくんですけど、昨日ついに所持金が0円になりまして、今日、沖縄に来るのに羽田まで行かれへんぞってなって、久しぶりに借金しました(笑)

――手元の現金がなくなって、貯金を下ろす時間もなかったんですか?

粗品:いや、僕、貯金もなくて…。賞金も全部使ってしまって、給料も普通にないんで。ギャラにまだ“M-1バブル”が反映されてないんですよ。だから死ぬほど働いても金がないっていう状況で…。

せいや:僕はそんな金遣い荒くないんで、普通に回ってます。交通費なくなって借金なんて聞いたことないですよね!? ちょっと霜降り明星2人の状況だと思わんといてほしいですよ。相方がかなり特殊なんです。いや、本当におかしい!

粗品:僕も驚いてます(笑)

●いつのどの朝か分からなくなる

――今年の沖縄国際映画祭は、開催期間中(18〜21日)最初から最後までの出演ということでしたが、途中で東京や大阪の仕事で抜けるほどお忙しいそうですね。

せいや:ありがたいんですけど、今は本当に睡眠時間も少ないので、朝が来るといつのどの朝か分からなくなるんですよ。毎日テレビ局行って、夜中帰って、朝起きてみたいなのを繰り返しすぎて、もうよく分からないですね、今。永遠にずっと働いてる気もします。

――せっかく1軒家のシェアで家賃1万円から、4月に東京進出されて三軒茶屋の家賃17万円のマンションに引っ越されたのに。

せいや:5時間くらい家に帰るだけです。まだダンボールが積み重なってる状況ですね。

――粗品さんは、お母さんと一緒に住まれる計画なんですよね。

粗品:はい。今、母ちゃんは大阪で自営業をやってるんですけど、その整理がついてからこっちに来る予定です。東京に来て商売をする予定はないので、僕が母ちゃんの面倒を見ていくために頑張っていかないといけないですね。

――でも、これだけ売れたら、相当モテるようになったのではないでしょうか?

せいや:それは実感ないんですよ。テレビ局で女優さんと共演させてもらいましたけど「うわー好きなんですー!」っていうのもないし、長澤まさみさんに会って「M-1おめでとう」って言われることもないし…。最近彼女と別れたのも忙しすぎるのが原因だったので、彼女もしばらくは作らない方向ですかね。今は女の子よりも、お笑いファンとか、スタッフさんにモテたい時期かもしれないです。

粗品:僕もモテるようになってませんし、モテてもしゃーないと思ってます。今はそれよりも仕事っていう感じですね。でも、ファンの方が増えたいう意味ではモテてるかもしれない。SNSのフォロワーも増えましたからね。

○■東京進出で冠レギュラー「楽しい」

――4月から冠番組を含めてレギュラーが一気に増えて、東京進出のタイミングで安心感というのもあるんですか?

せいや:安心とかはないですけど、単純に楽しいですね。先輩の番組は先輩の“城”に入らせてもらうので、ある程度合わせにいかなきゃいけないですけど、僕らの番組は自分たちの空気でできる僕らの“城”なので、やっぱり楽しいですよね。

粗品:僕も楽しいですね。強烈にレギュラーが欲しいと思ってた時期がなくて、急に忙しくなって単発番組にいっぱい出させてもらううちにレギュラーが決まったという流れだったので、もうほんとにうれしいというだけですね。

――東京進出を果たして、レギュラーも増えて、冠番組もできてと、どんどん芸人さんとしてのキャリアを重ねられていますが、最後に今後の目標を教えてください。

せいや:まずはレギュラー番組を、「めちゃくちゃおもろい番組始まったぞ」って話題になれるように頑張るっていう感じですね。気合を入れて毎回頑張りたいと思ってます。

粗品:先輩の番組に行ったときに「今日は霜降りおるやんけ。じゃあ安心やな」と言われるくらい、お笑い芸人として力をつけていきたいと思います。