4月22日『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「男と女のコーナー」に、このような相談が寄せられました。「私の実の妹の娘、私にとっては姪ですが、この4月から高2になり、高校生活をエンジョイしているようであります。ですが、この姪っ子の持ち物の中に、コンドームが入っているのを妹が偶然見つけたんです」(Aさん)つボイノリオと小高直子アナウンサーが性教育問題を真剣に考察しました。

娘の鞄からコンドーム

Aさんによれば、今のところ彼氏の紹介はないそうです。

つボイ「紹介するような彼氏でないのか、コンドームはただ持ってただけなのか?とにかく彼氏の紹介はない」

状況を分析しているつボイ、おたよりの続きを読みます。

「妹の旦那は頑固で堅物な性格なので、怖くて相談ができず、私に相談してきました。私としては、まだ高校生なので、彼氏とエッチをするのは早いかなと思ったのですが、大人になる一歩です。

コンドームでの避妊も考えているなら大丈夫だから、娘を信じて見守った方がいい、と妹には伝えました。
お二人はこどもを持つ身としてどう思いますか?またリスナーさんで過去に同じ悩みの方がいましたらアドバイス、ご意見をお聞きしたいと思います」(Aさん)
 

親の永遠の悩み

小高「いわゆる性教育。コンドームとかそういうことも含めて、いま学校で何年生ぐらいで習うんですかね?高校2年生だとそういう授業もあるのかな?」

こう語る小高アナに対し、つボイの学生時代には、そもそもこうした授業さえなかったそうです。

小高「授業で『コンドームをつけることはとても大切なことなんですよ』と教えてもらってたら、もしもの時のためにちゃんと持っておこう、っていう流れはあるかもしれないし、持ってるだけでことさら怒るってのもどうなのかな?と思うんですけど」

母親であれば同じ女性として考える問題ですが、一方で父親として見るとどうでしょう?

つボイ「自分の娘としたら、父親は冷静にはおれません。カーッとしますから、母親か冷静に見られる人がいるといいですね」

小高「そもそも高校生で、そういうことがあっていいのか?という話もありますし」

つボイ「これは、本当にこの年代の子を持つ親御さんの悩みだと思います。皆さん方のご意見いただければなぁと思っております」
 

アベノミクス童貞

「4月9日の日刊ゲンダイの記事によりますと、格差拡大で『アベノミクス童貞』が急増中とのことです」(Bさん)

小高「なんだそれは?」
つボイ「ようわからん」

東京大学の研究チームの報告によれば、18〜39歳の男性の未経験率は、1992年は20%でしたが、2015年には25.8%。4人に1人が未経験者でした。
特に正規雇用者に対し、非正規雇用者では未経験者が3.82倍に、無職では7.87倍にもなるとのことです。

「昔は貧乏人の子沢山なんてよく言ったものですが、今は貧乏だとエッチもできないということでしょうか?実際、お金を持っていないと相手にもされないのが現実ですし、風俗行くのも結構お金いりますしね」(Bさん)

小高「できないのか?したくないからしないのか?どっちだ?」
つボイ「本当に経済だけに結び付けて良いのか?」
 

要因は複雑

小高「僕は収入がないから、そんなこともアカンと思うのか?逆に女の子が、収入低い子なんてヤダみたいな、そういう厳しい現実があるのか?」

この研究チームは、経済的なものと性体験の相関関係を見出したようですが、要因は複雑で、一概にこれだと言い切れるものではないはずです。

ここで先ほどのAさんの相談に結びつける小高アナ。

小高「さっきの高校生の女の子だって、コンドーム持ってるってことは、相手を意識しているってこと。男の子だってだいたい、その辺りの歳から、そういうことを考え出すわけでしょ?」
 

する、しない、二極化?

つボイ「だから、せえへん人は全くせえへんし、する子は中学、高校のうちから。調査したわけじゃないですよ。でも、なんか感覚的に、二極化してるような気がせんでもないんやな」

このつボイの意見は男性としての直感のようですが、小高は親としての視点でこう語ります。

小高「さっきは女の子側の親御さんでしたけど、男の子の親御さんだって、高校生で女の子に、そんなんアカンわと思いながらも、じゃあ39まで何もない息子もどうかしら、とか思うしね」

つボイ「親ってそういうところあるよ。『学生のくせに何考えとるの?』と言うんやけど、いざ就職するとすぐ『誰か嫁さんおらへんのか?』と言い出す」
 

環境ホルモンの影響は?

この二極化については、こうした意見も寄せられました。

「確かに私の周りにも、童貞っぽい子は何人かいるけども、25%というのは多すぎる気がしますね。4人に1人。この記事は、男女別になってないのですが、そこが気になります。絶対に男の割合が多いと思います」(Cさん)

小高「もっと突き詰めていくと、40になって何もないのがアカンのか?ということです。するの嫌なんだもんって言う人もいるかも。本人の意向を、ことさら他人が言うのもどうかしら」

つボイ「何が要因なのか?私はずっと心の底に引っかかってるのが、ちょっと前に話題になった環境ホルモン。ああいったものが、まだ世の中を侵食し続けていて、こういう行動に繋がっていくのではないんでしょうか?」

汲めども尽きない性の問題。皆さんの様々な考えを寄せて頂きたいと思います。 
(尾関) 
 

つボイノリオの聞けば聞くほど
2019年04月22日10時02分〜抜粋(Radikoタイムフリー)