高齢ドライバーによる重大事故が続いているが、運転免許証を返納したがらない親の説得に苦労する人も少なくないようだ。警察庁が75歳以上のドライバーに行ったアンケートでは、約67%が「自主返納しようと思ったことはない」と答えており、免許を持つ75歳以上の後期高齢者約560万人のうち、自主的に返納した人は約30万人にとどまっている。

「スッキリ」は親の免許返納について、街の声を聞いた。会社員の女性(50)は、84歳の父親は若い頃はプロのドライバーでレースに出るほどだったが、塀に接触する単独事故を起こしたため、免許を返納してもらったと話す。「すごく嫌がったけど、『ダメ』と言いました」

会社員の男性(57)の父親(故人)も、75歳を過ぎた頃から車庫入れが難しくなり、76歳で免許を返納した。「母が父に話をしたが、なかなか納得しないというので、私が車庫入れの見本を見せて説得しました」と話す。

プライド傷つけそうで言いにくい

一方で、男性会社員(41)は、75歳の父親の「プライドを傷つけるかもしれないし、面と向かっては言わないようにしてます」という。主婦(55)の義父は90歳だが、「マニュアル車に乗っているから自信があるみたいで、ちょっと心配です」と話す。

団体理事の女性(49)は80歳の父について、「やめてほしいと言っても、昭和初期に生まれた人なので、なかなか言うことを聞いてくれない」と困り顔だ。ブレーキとアクセルを間違えて事故を起こしたこともあるが、「家族も言い切れないし、本当に頑固なのでなかなか難しい」という。

司会の加藤浩次「親といえども、自尊心を傷つけずに説得するのは難しいんですね」菰田潔(日本自動車ジャーナリスト協会会長)「車に傷が増えてきたら、返納を勧めるタイミングです。家族で説得が難しい場合は、病院に連れて行って医師に言ってもらうのも効果的です」