アフリカゾウのマオ(画像提供:盛岡市動物公園、以下同)

盛岡市動物公園(岩手)が、2019年4月27日〜5月6日の大型連休に合わせて企画しているイベントが、いま話題となっている。

そのイベントとは「じゃんけん大会」。どうってことない、と思うのは、ちょっと待って、問題はその賞品だ。ツイッターにはこんな声が殺到している。

「想像を上回るマニアック度だった」
「地元の動物公園、何やってんのwwww」
「飼育員さん達のアイディアが面白いな〜」

いったいどんな賞品なのだろう? Jタウンネット編集部が、詳しい話を聞いてみた。

「ライオンのプリンセス、お気に入りの石」って?


じゃんけん大会賞品一覧

電話で答えてくれたのは、盛岡市動物公園の広報担当者だ。

「じゃんけん大会の賞品は日替わりで、動物公園ならではのレアなものも準備しております」とのことだ。

例えば、4月29日の賞品は、「ライオンのプリンセスが夢中になって遊んだお気に入りの石」だ。


4月29日の賞品、ライオンのお気に入りの石

「??」と不思議にに思う人がいるかもしれない。この「石」については、盛岡市動物公園のツイッター公式アカウントから、動画を添えて投稿されている。

動画には、夢中になって遊んでいるライオンの様子が捉えられている。「よ〜く見ると毛がついていたり、爪の後がついているかも!?」というコメントも添えられている。

また5月3日の賞品は、「鳥類担当者が必死で集めた色々な鳥たちの羽の詰め合わせ」だ。


5月3日の賞品、鳥たちの羽の詰め合わせ

5月4日の賞品は、「どんどん産んでたまりにたまっていたダチョウの卵(中身なし)」。


5月4日の賞品、ダチョウの卵

5月6日の賞品は、「令和が発表された3日後に落ちたニホンジカのオスの角(左右セット)」である。


5月6日の賞品、ニホンジカのオスの角

なんともユニークな賞品ばかりだ。「いったい、どうやってこの賞品を決めたのですか?」と聞いてみると......。

「この企画は、飼育員たちが集まって考えました。狙いは、ずばり話題づくりです。あまりお金をかけないことも条件の一つでした。動物園をより身近に感じてもらえると良いな、と思いまして......」と担当者。


盛岡市動物公園入口

飼育員たちの熱意は、動物園ファン、リピーターだけでなく、より多くの人々に伝わっているようだ。「お客さんは、やはり盛岡市の人が多いのですか」と尋ねると。「岩手県内はもちろんですが、東北全域から来られる方も多いようです。なかには関東からのお客様もいらっしゃいます」。

家族連れで東北に帰省する人には、とくにおすすめかもしれない。