筆者は第3日目から見ていた。深夜の寝る時間だが、タイガー・ウッズが気になって眠れない。最終日は午後から天候が悪くなるというので、1番と10番に分かれて3人一組でプレーする変則的なスタートになった。ウッズはトップのイタリア伊達男のモリナリと、フィナウと一緒にスタートしたのだが。
このモリナリは全英オープンで優勝したイタ公(失礼)で、その時はウッズがボギーを叩きまくって負けた。モリナリはハンサムな上に経験からくる自信なのか、なかなか乱れない。13アンダーがモリナリ、ウッズが12アンダーというイジイジした展開が続き、就中、ウッズがボギーを叩いて一時は2打差もついてしまっていた。
ところが、プレッシャーなのか冷静だったモリナリの動きがぎごちなくなる。解説の中島常幸がモリナリの心理を解説してみせた。満員のギャラリーは内心ウッズを勝たせたいので、贔屓の引き倒しでわあわあと応援する。モリナリはさぞやりにくかっただろう。最後は自滅、ボギーを叩いて脱落してゆき、結果は5位だった。
過去にフラフラ運転で警察に捕まり、屈辱的な映像を撮られたウッズの顔が浮かぶ。だが彼は超目立つ真っ赤なシャツに黒パンツで、負けたら目立ちすぎがマイナスだと思った。日に焼けているとはいえ、白人たちのルックスの良さに対抗するには、黒い肌に負けない強烈な赤で、彼は敢えて勝負に出たのかもしれないとも思えた。(2019年4月15日0時15分〜)

(黄蘭)