脳波を測定してAIの自動作曲する「ブレインメロディ」で活性化! 産学連携で目指すイノベーション

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「ブレインメロディ(brAInMelody)」というものをご存知だろうか?

「ブレインメロディ」とは、
人の脳波を測定し、その脳波を元に人工知能が自動作曲した楽曲により「なりたい気分になる」という試みだ。

産学連携で、大阪大学などとクリムゾンテクノロジー株式会社が協力して開発したという。

「ブレインメロディ」が、第3回 AI・人工知能EXPOにて出展されていたので、実際に体験してみた。


■脳波を元にAIが自動作曲し、脳を活性化する
「ブレインメロディ」は、脳波計測をもとにAIが自動作曲するシステム。
快や不快などの感情モデルと合わせた作曲ルールで、脳の情報をベースにしたAI作曲を行う。AIによる自動作曲でユーザーの心地良さ、元気なる、といった活性化を狙っているという。

クリムゾンテクノロジーのブースで「ブレインメロディ」を実際に体験してみた。
体験では、
・脳波を8点同時に計測できる脳波計測用ヘッドセットを装着
・脈拍を測定する装置を装着
・タブレットで調性と楽曲を選ぶ


脳波を8点同時に計測できる脳波計測用ヘッドセット。


脈拍を測定する装置。

体験が開始されると、
・楽曲を流しながら、脳波を測定する
・測定終了後、楽曲と同期した脳波データをサーバーに転送する
・これを数曲繰り返して学習する。

測定後は、ポップやハードロック、ダンスビート、ジャス、ラテンなどの曲調と、なりたい気分を設定すると、AIが作曲した楽曲がダウンロードして視聴できる。

今回は、リラックスした気分になれるように、調性と楽曲を選んでみた。
ユーザーの脳波と脈拍を測定しているだけに、どういう音楽を聴くと落ち着けるのかが、AIによって解析される。
AIが作曲した楽曲は静かな環境音楽であり、確かにリラックスした気分になれた。


なりたい気分を設定して、音楽を聴く。

「ブレインメロディ」は、
・快適な個室における音空間の創造
・自動作曲のBGM
・リラクゼーション
・サウンドロゴ作成
・バーチャルYouTuberのBGM
・ゲームやスポーツのBGM
などに利用できるとという。


■産学連携で革新的なイノベーション実現を目指した「ブレインメロディ」
クリムゾンテクノロジーは、リアチェンvoiceをはじめとするAIエンターテインメント事業を展開している会社。
リアチェンvoiceとは、
人間の声を特定のキャラクターの音声をリアルタイムで変換すること。
音声・音楽・音環境情報処理を研究する名古屋大学大学院情報学科研究科所の戸田智基教授の協力のもとに開発された。



上が脳波を表示するタブレット、下が脳波計測用ヘッドセット。(画像提供:クリムゾンテクノロジー)

文部科学省は、平成25年度に「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」を創設した。
これは産学連携で、既存分野や組織の壁を取り払い、企業だけでは実現できない革新的なイノベーションを実現していくもの。

「ブレインメロディ」は、
・沼尾 正行 教授(大阪大学 産業科学研究所)
・大谷 紀子 教授(東京都市大学 メディア情報学部)
・ベルギーの研究機関imec社
三者が協力して、大阪大学COIの開発テーマのひとつとして、取り組んでいる。
楽曲に対する脳の反応に基づいて自動作曲を行う技術を開発し、「ブレインメロディ」として第7回大阪大学COIシンポジウム講演にて発表もされている。

今回、「第3回 AI・人工知能EXPO」にて体験デモを実施した。


脳波計測用ヘッドセットで脳波を測定している様子。(画像提供:クリムゾンテクノロジー)

ITライフハック 関口哲司