フィギュアスケート世界国別対抗戦では、ショートプログラムで世界最高得点を出しながらも、フリーではトリプルアクセルを始めとしたジャンプの失敗により5位に終わった紀平梨花。すると、15日、テレビ朝日「報道ステーション」では、松岡修造氏が聞き手を務めた彼女のインタビューが放送された。

まずは大きく飛躍した今季を振り返って、「どういうふうにすれば試合でうまく力が出せるのかを掴んできたり、(試合の)もっていき方みたいなものを学んで、そういうのを昨シーズンは気付かずに終わってしまって、後で反省をしないで自分のことだけを考え過ぎてたり、いろんなことを間違って捉えていた」と分析。「今回ダメだったところはどこかっていうのを掴んで次に活かすようにしました」と続けた。

さらに、「やっぱりあそこは冷静に捉えておかなければいけなかったなというのが何度もあった」という紀平は「『今筋肉どうかな?』とか『今靴どうかな?』、『今足首どうかな?』、『今エッジの位置どうかな?』とかすぐに変えれるところはすぐ対応できるように常に考えた状態にしておいた」と具体的に説明した。

事実、今回の国別対抗戦でもショート演技前の6分間練習において、紀平はトリプルアクセルを何度も失敗。だが、本番まで20分もないという状況の中、すぐに要因を特定しスケート靴に巻いていたテープの巻き方を直すことで「自信を取り戻した」という。

また「ネガティブに感じたことはちゃんと喋って話すようにして。話すと消えるんですよね。不安は喋ったり相談するとパッと消えた」という紀平。その一方、今大会のフリーで不本意な演技に終わった理由については、「6分(間練習)の前とか演技前の状態が悪いんじゃなくて、イメージができないから(修正)することがなかったっていう感覚」と苦笑い。ネガティブな課題がなかったが故に、修正することなく失敗の要因となったという。