米球場ではバットを拾うバット犬やボールを拾うボール犬などがいることも(写真はイメージです)【写真:Getty Images】

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3Aの試合で球審の行動に大ブーイングが…

 米大リーグ傘下3Aでの試合で今、大きな話題となっているのが、“バット犬”と審判の関係性だ。バットを片付けようとしたバット犬の仕事を審判が“強奪”。まさかの一幕に球場中は大ブーイングに。一連のシーンをバット犬「フィン」の公式ツイッターが動画で公開するや、瞬く間に拡散。現在までに360万回以上再生されるなど、大反響を呼んでいる。

 3Aの試合で審判が集中砲火を浴びている。その理由は……。ワンちゃんにあった。アスレチックス傘下3Aラスベガス・アビエイターズとジャイアンツ傘下3Aサクラメント・リバーキャッツの一戦で“事件”は起きた。

 バット犬「フィン」の仕事はバットのお片付け。この日も普段通り、打者が置いたバットの元に駆け寄って、片付けようとしたその瞬間だ。なんと直前で審判が拾い、逆サイドに投げたのだ。

 すると、フィンの活躍を楽しみにしていたスタンドのファンからは耳をつんざくような大ブーイングが。騒然とした雰囲気となったが、フィンは意に介さずに投げられたバットの元に向かい、咥え上げ忠実に自身の職務を遂行したのだった。

 実際の一部始終を公開したフィンの公式ツイッターにも、ファンからの怒りの声が殺到した。

「なんてヤツだ」
「審判史上最低だ」
「審判さん、あなたは“喜び”を泥棒した」
「フィンはすべての歓喜と愛に値する。反対に審判は…ブー!」
「これ以上ブーイングに値するものはない」
「フィン、彼の名前は何だい?教えてごらん」

 などと審判が“炎上状態”となっている。

米メディアも報道「一体何なんだ?」

 また、米紙「USAトゥデー」のスポーツ専門サイト「フォー・ザ・ウィン」でも「ファンが、バット犬『フィン』の仕事を奪ったマイナーリーグの審判に当然のブーイングを浴びせる」と題して特集している。

 記事では「審判は明らかにフィンが走ってくるのを見たが、素早くバットを拾い、ネクスト・バッターズ・サークルに向かって投げた」「一体何なんだ?誰があんなことするんだ?」と状況を説明しつつ、審判に疑問を投げかけている。

 日本でも過去にかごに入ったボールをマウンドに運ぶベースボール犬「わさび」、広島市民球場で球審にボールを届けていた「ミッキー」らが愛くるしい姿で人気を博していた。

 日本でもそうだったが、米国でも球場にはフィンを目当てに足を運ぶファンも多かったのだろう。思わぬ騒動になってしまった。(THE ANSWER編集部)