度し難い失言をまたやった桜田義孝・五輪担当相は辞任だったのか、更迭だったのか。朝日新聞は辞任の見出しで、文中で「事実上の更迭」とした。読売新聞と毎日新聞の見出しは更迭だ。共同通信の柿崎明二・論説委員は「辞任を促されたのだと思います。手続き上は辞任だが、事実上の更迭でしょう」という。

この人の失言癖はいまさらいちいちあげないが、つい先日も、国会答弁で石巻市を「いしまきし」と繰り返してあきれられたばかりだ。それでも安倍首相は擁護してきたが、今回は違った。地方統一選挙後半や沖縄・大阪の衆院補選、7月の参院選を控え、これ以上かばったら政権に批判が向くと判断されたのだ。

永田町では震災風化

古市憲寿(社会学者)「ダメなおじさんが『アッまたか!』とみんなが諦めていたが、さすがに今回はダメ過ぎた」

柿崎は「軽い失言ではない」とこんな指摘をする。「(東日本大震災など一連の災害)内なる国難という位置づけがだんだん薄らいできている感じがしています。そういう雰囲気の中で今回(失言が)出たのかなという感じがしますね」