北朝鮮の金日国体育相(資料写真)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金日国(キム・イルグク)体育相は2020年の東京五輪に向け、「各種目でより多くの参加資格を得るため、すべての力を結集しなければならない」と強調した。在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)機関紙の朝鮮新報が5日、北朝鮮・平壌で3月28日に開かれた朝鮮オリンピック委員会総会での発言として伝えた。 

 金氏は朝鮮オリンピック委の今年度事業の方向性を報告し、「朝鮮オリンピック委はサッカーや卓球、ハンドボール、重量挙げ、柔道、ボクシング、レスリング、水泳、カヌー、マラソン、新体操、射撃、アーチェリーなどの種目で国家総合訓練を組織し、選手と監督が2020年東京五輪の参加資格を獲得するための準備を急いでいる」と説明したという。北朝鮮で今年予定される卓球などの国際大会をしっかり開催し、国のスポーツ発展に貢献する契機にするとも述べた。

 ただ朝鮮新報は、東京五輪で南北が開会式で合同入場行進を行い、バスケットボール女子、ホッケー女子、柔道、ボートの4競技で合同チームを結成することに対しては言及しなかった。

 国際オリンピック委員会(IOC)は3月28日の理事会で、東京五輪開会式での南北合同入場と4競技の合同チーム結成を承認した。これを受け大韓体育会(韓国オリンピック委員会)は先月のうちに、南北合同チームの選手選抜の基準と合同トレーニングの計画を話し合うための会合を北朝鮮に提案したが、返答はまだない。