埼玉県さいたま市、大宮駅から車で5分くらい走った住宅街に、住民から「魔の交差点」と恐れられる交差点がある。ルールを守ってきちんと一時停止した車でさえ、次々と事故を起こしてしまうというのだ。

近所の家の玄関に設置された防犯カメラは、乗用車同士、乗用車とオートバイ、軽トラックと乗用車、自転車と乗用車の衝突など様々な事故の瞬間をとらえていた。その多くが、一時停止の規制のある道路から交差点に入ってきた車に、優先道路を走ってきた車が突っ込むという形の事故だ。

一時停止の規制のある道路は、県道への抜け道になっているため、急ぐ車が多いという。しかし映像を見ていると、一時停止をした後、ゆっくり走行して交差点に侵入しても、優先道路を走ってくる車とぶつかるケースが多い。

道路の幅が狭いため、信号機をつけられない

一見ごく普通の交差点だが、車の運転席からはどう見えるのか。実際、交通事故の鑑定人と車に乗り、現場を検証した。まず、一時停止のある道路は交差点に向かって上り坂になっているため、交差点が見えにくい。

ミラーの位置が遠く気付きにくいのも問題だ。交差点には住宅の玄関があるため、少し離れた部分に設置されているのだ。さらに、左側にある住宅のブロック塀で見通しが悪い。交差点に1メートルほど侵入してようやく左側からくる車を確認できるのだ。

2年前、交差点を目立たせようと赤く塗装を施したが、効果はなかった。道路の幅が狭く条件を満たさないため、信号機設置が難しいという。ほかの対策は?

専門家は「優先道路側に車のスピードを落とすことを促す『減速帯』を設置するべき」と指摘する。確かに、優先道路側の車を減速させるくらいしか手はなさそうだ。

司会の羽鳥慎一「香川にも同じようなケースがありました。こういう交差点が全国にたくさんあるのでしょう」

青木理(ジャーナリスト)「キーワードは『抜け道』ですよね。渋滞を抜けて抜け道に入ると、なぜかちょっとでも早く行きたいという気持ちになる」

菅野朋子(弁護士)「でも、映像見ていると一時停止したところでダメそうですよね。交差点に面した住宅の人も危ないですよ。壁なんかしょっちゅう壊されていそうです」