Jリーグで結果を残している伊藤(中央)と藤本(右)は、大迫の代役になり得る可能性を秘めた人材。田中(左)は将来性を買って選出した。

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 大人しい現代表にはギラギラを発散するか、あるいはワクワクする選手が欲しい。
 
 一番は鈴木優磨(鹿島)だが故障中なので、FWでは伊藤翔(鹿島)。器用なストライカーで裏に抜ける動き、ポストとなんでもできるスーパーオールラウンダーでもある。現在まで公式戦7試合・6得点と絶好調だ。今年は、ゴール前でのシュートが非常に落ち着いているのが見てとれる。

 札幌戦ではレオ・シルバから縦パスを受け、前に出てきたGKの動きを見て、チョンと浮かせて決めた。パスへの反応が良く、それは動き出しの準備を常にしているからこそだが、シュートスキルも高い。サイズは184センチ、76キロと大迫勇也を上回り、外国人DFに競り負けない強いフィジカルもある。海外で苦労した経験もあり、代表という高いレベルで起用し、柴崎岳や堂安律、中島翔哉、南野拓実らと息が合うようになればさらに一皮むけてチームを担う選手になれる可能性が十分にある。

 FWの藤本憲明(大分)も試してほしいFWだ。
 リーグ戦4試合・5得点で、現在J1リーグの得点ランキングトップである。もともとG大阪の下部組織出身ゆえに足もとの技術が高く、しかもスピードもある。裏に抜けるタイミング、スペースに顔を出すタイミングとも絶妙でシュートの精度が非常に高い。磐田戦ではきれいなワンタッチゴールを決め、得点パターンが多いのも特徴だ。大分では1トップをこなし、代表のシステムにも合う。堂安、南野、中島の中盤トリオとどんな絡みが出来るのか、ぜひ見てみたい。
 
 面白いと思うのは、田中碧(川崎)。今年はボランチとして2試合に出場。177センチとサイズは大きくないが危険察知能力が高く、相手の攻撃の芽を摘み、当たり負けせずにボールを刈り取るなど非常に守備力が高い。また、攻撃となると臆せずに前に出ていく思い切りの良さも見える。川崎には守田英正、大島僚太という優れたボランチがいるが、いずれ間違いなく出てくる選手。試してほしい選手だ。
 
文●佐藤俊(スポーツライター)