60分台に2列目の3人を総入れ替えする手を打った森保監督。結果的にこの交代策が奏功した。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 [キリンチャレンジカップ2019]日本 1-0 ボリビア/3月26日/ノエビアスタジアム神戸

  3試合ぶりの勝利を飾った森保一監督は、試合後の会見で次のようにコメントした。
 
「コロンビア戦からメンバーを総入れ替えして臨みましたが、選手たちには、日本代表としてサポーターのために勝つ責任がある、と試合前に言いました。

 コロンビア戦、ボリビア戦と経験の浅い選手がプレーしましたが、ある程度手応えを掴んでくれたと思う。ただ、試合を決定づけたり、試合の流れを変えたりするまでには至っていないので、まだまだ力をつけていってほしいと伝えました」

 先発した“ロシア・ワールドカップ組”の2列目トリオ(乾貴士、香川真司、宇佐美貴史)については、こう評した。

「得点には繋がらなかったが、相手の嫌なところにボールを動かしたり、左右に揺さぶったりしてくれて、前半の終わり頃から相手も疲れていた。守備が堅い相手をどう崩していくかという部分では、得点以外では狙い通りにやってくれた。

 ただ、後半に入って向こうも体力が回復し、攻撃に慣れてきた部分もあってなかなかダメージを与えられなかったので、交代のカードを切った。前半の攻撃が効いて、得点に繋がったと思います」

 低調だった前半、攻撃陣では唯一“マシなほう”だった乾を、宇佐美とともに最初(61分)に代えた意図をそう明かした。結果的に乾に代わって入った中島翔哉が決勝弾を叩き込み、交代策が当たった形となった。
 
 守備面については、「2試合でPKのみの1失点というのは、まず攻撃で圧力をかけ、ボールロストしたら素早い切り替えで奪いに行く、そこで取れなかったらブロックを作ってプレッシャーをかけていくという基本的な約束事を選手たちが体現してくれたからだと思う。コロンビア戦ではピンチがあったが、守備の準備をきちんとするという面で今日はその反省を活かしてくれた」と語っている。

 この試合で代表デビューを飾った畠中槙之輔と橋本拳人には、「力を発揮してくれた」としたうえで、「本人たちもまだまだレベルアップの必要性を感じていると思う。この国際試合の経験を刺激にしてクラブに持ち帰ってほしい」とさらなる成長を促し、同じく初招集の鎌田大地については、「時間を追うごとにいいプレーをしてくれた。GKと1対1の場面を作った最後の抜け出しは良かった」と評価した。

 ポジティブな語り口ながらも、言葉の端々から満足していない様子が窺えた指揮官。コパ・アメリカ直前に開催される6月のキリンチャレンジカップでは、どんなメンバーを選ぶのか。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)