途中出場で流れを変えたMF柴崎岳

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[3.26 キリンチャレンジ杯 日本1-0ボリビア ノエスタ]

 傍から見れば、攻めあぐねた60分間と躍動した30分間と捉える向きがあるかもしれない。力を出せなかった新戦力とさすがの“三銃士”という切り取り方もそうだ。しかし、後半24分からピッチに立った日本代表MF柴崎岳(ヘタフェ)の目には、決して単純に映った試合ではなかった。

「チーム全体としての勝利。前半にボールを動かして後半に相手が落ちたところでフレッシュな選手が仕留めた。前後半に分けて考える必要もないし、交代選手の部分で考える必要もない」と、90分間を俯瞰した。

 そして「前半は相手がコンパクトにハードワークしてきた。勤勉さもあった。FWも追っていたので、そういったところで苦戦した。僕らが入ったところより全然難しい状況だった」と見解を加えた。

 今後の戦い方への手がかりを見つけた試合でもあった。それはゲームコントロールの部分や、得点の取り方だ。試合の組み立てについては「個人的には前半のようなリスクをあまりかけない戦いと、後半のようなスピーディーな展開をバランス良く使い分けて試合を進めたいと思っている」と語り、ゴールの奪い方についてはパターンを持つことの重要性を挙げる。

「プレーの再現性という部分ではまだまだ。個人のアイデアに頼っている。決まったルールやパターンの中で、もう少し個人のアイデアを出せれば良いのではないか。攻撃のパターンを一つ二つ持っていたらさらにゴール前で得点チャンスが増えるのではないかと思う」

 柴崎自身は後半24分にピッチに立ったあと、効果的なポジショニングとクサビのパスで前線を活性化させた。「今日の(橋本)拳人やコロンビア戦の(山口)蛍くんは後ろに重ためのポジションを取ることが多いので、なるべく僕のところが(前線に)付いていってリンクマンの役割を果たさないといけないかな。彼らのショートカウンターのスピードは魅力的だけど、僕らボランチやサイドバックが付いていって2次攻撃ができるような立ち位置にしたい」。丁寧な言葉で説明した。

(取材・文 矢内由美子)