日本卓球界のエース・水谷隼選手(29)が、25日(2019年3月)に公開されたウェブメディアのインタビューで衝撃の告白をした。「この1年、球が見えていない」というのだ。

水谷選手は、3日に行われた卓球日本一を決める「ジャパントップ12」決勝で張本智和選手(15)と対戦した時、サングラスをかけていた。これも照明などの反射で、球が見えづらくなるのを防ぐためだったという。

レーシック手術でも視界不良は治らず

水谷選手の目の異変はいつから起きていたのか?

2013年、もともと両目1.5だった視力で、左目が0.3に落ちて近視と乱視の症状になり、レーシック手術を受けた。

この後、2016年8月のリオ五輪では卓球個人戦で日本人初のメダル獲得、2017年1月の全日本卓球選手権では通算優勝史上最多となる9度目の優勝を飾るなど活躍を続けた。

ところが去年(2018年)1月、「球が見えにくい」とのことで、右目の視力を1.0から1.5に上げるためのレーシック手術を受ける。視力は改善したが、視界不良は改善されなかったという。

水谷選手は「とくダネ」の取材に対し、「1年くらい前から少しずつ球が見えにくくなっているんですけど、最近はサングラスを着用するなど改善できるように頑張っています」と語った。

どの選手も「正直、見えづらい」という会場演出、改善は?

これまで、目の不調について語ることがなかった水谷選手。この時期に目の不調を公表した理由は?

卓球専門メディア『Rallys』の川嶋弘文編集長は「メンタルが大事なスポーツなので、公にしてスッキリした状態で今後に臨みたかったのではないか」と話す。

日本代表として世界選手権に3度出場経験のある、「T.T彩たま」の坂本竜介監督は別の理由を指摘する。それは「東京五輪の会場演出の改善を求めるためではないか」というものだ。

周りを暗くして卓球台にスポットライトを当てるなど、エンターテインメント性を高めるため会場演出が、選手が白くて小さいスピード球を捉えることの障害になっているという指摘もある。

中江有里(女優・作家)「会場の状態と自分自身のパフォーマンス、なんとか両立できる方法がみつかれば良いですけど」

古市憲寿(社会学者)「公表するのは勇気がいったと思います。本人も、『周りから言い訳だと思われてしまうからなかなか言えなかった』とツイッターで言っていました。(演出のために球が見えないのでは)元も子もないから、せめて会場を明るくしたらいい」

坂本監督「どの選手も『正直、見えづらい』と言っていますので、東京五輪で日本チームがいいパフォーマンスをするために、水谷はわざとこのタイミングで言ったところもあるのではないかと個人的には思います」