持ち前の技巧と左足で攻撃を牽引した久保(15番)。U-22代表でも日増しに存在感を高めている。写真:佐藤博之

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[U-23アジア選手権1次予選]U-22日本代表 6-0 U-22東ティモール代表/3月24日/ミャンマー

 飛び級でU-22代表に招集されている久保建英が真価を発揮した。
 
 現地時間3月24日に行なわれたU-23アジア選手権1次予選の東ティモール戦。開催地のミャンマーで40度近い炎天下での戦いを余儀なくされるなか、久保は3−4−2−1のシャドーで今予選初先発を飾った。

 序盤から相手を押し込むなか、久保は24分に右サイドからファーサイドの板倉へピンポイントクロスを供給。これを起点に田川亨介がネットを揺らし、先制点をお膳立てした。

 そして、迎えた後半。久保は高質な技術で存在感を示す。54分、ゴール前約25mの位置でFKを獲得すると、得意の左足を一閃。鮮やかな軌道のボールは、GKの手前でワンバウンドしながらゴールへと吸い込まれた。

 これで気をよくした久保は74分に杉岡大暉の左クロスをファーで受けると、ワントラップを挟んで左足でゴールを狙う。強烈な一撃はGKの手を弾き、ネットを揺らした。
 
 チームは6−0で快勝し、自身も2ゴール。躍動した久保は試合後のフラッシュインタビューに登場し、「1試合目と違って、前半に得点はできたのですが、その後苦しい時間が続いた。結果的に6−0で終われたことは良かった」と2戦目を総括した。

 自身のゴールについても冷静に振り返り、1点目は「ニアに速いボールを狙っていた」と狙いを説明。ただ、軌道はブラインドになっていたようで、「壁に隠れていてコースが見えていなかった。ボールが入ったのも見えていなくて、みんなが駆け寄ってきてくれてゴールに入ったのを知りました」と真相を明かした。
 
 2点目については杉岡とのアイコンタクトが決め手。「杉岡選手がボールを持ったときに自分を見てくれると思っていて、一瞬目も合った。素晴らしいボールが来たので、あとは落ち着いてコントロールして決めるだけでした」と、狙い通りの得点に満足感を示した。
 
 来年1月にタイで開催されるU-23アジア選手権。その1次予選も、残すは26日に行なわれるミャンマー戦のみ。勝利を掴めば1位で予選突破が決まるなか、久保は「残り1試合しっかり勝って、3勝して来年の本大会に弾みを付けて行ければいい」と、最終戦に向けて気を引き締めた。

 U-22代表で存在感を高めつつある“稀代のレフティ”は気を緩めず、明後日の大一番に挑む。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部