大会連覇を飾ったネイサン・チェン【写真:Getty Images】

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“8分後の羽生超え”で世界選手権連覇「彼はサイタマで支配的だった」

 フィギュアスケートの世界選手権は23日、男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位のネイサン・チェン(米国)が自己ベストを大きく更新し、ともに世界新記録となる216.02点、323.42点で大会連覇を飾った。直前に羽生結弦(ANA)が記録した世界記録を8分後に更新する衝撃レコード。海外メディアも「あのスケートは信じられない」と絶賛している。

 チェンが埼玉のリンクで異次元の世界を見せた。4本の4回転を含め高難度のジャンプを次々と着氷。ミスのない演技を披露した。1つ前に羽生が記録していた世界記録をフリー、合計ともに塗り替え、8分後に羽生超え。2位に22点差をつける圧勝で大会連覇を飾った。表彰台では羽生と並び、金メダルを提げた胸を張って笑みを見せた。

 海外メディア「インサイドスケーティング」公式ツイッターは「彼はサイタマで支配的だった。そして、2度目となる世界タイトルを手にした。脱帽。あのスケートは信じられない」と4分間の熱演を絶賛した。SP、フリーともにトップを記録し、埼玉のリンクを独壇場に変えたチェン。世界に衝撃を与えた19歳が堂々の連覇を達成した。(THE ANSWER編集部)