0−1で敗れたコロンビア戦を柴崎はどう分析したのか? 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[キリンチャレンジカップ]日本 0-1 コロンビア/3月22日/日産スタジアム
 
 日本とコロンビアの差を分けた大きな要因のひとつが、試合中のギアの入れ方や対応力、つまりはゲームマネジメントだろう。セントラルMFとしてフル出場した柴崎岳も試合後にこう語っている。
 
「時間帯によってポジティブな面とネガティブな面があったと思います。前半は45分で見たら押し込める時間帯がありましたし、ある程度は上手く機能していた。ただ、後半は流れを引き寄せられなかった。相手はその流れの中で決めて、僕らは決められなかった。それは大きな差だと思います。こっちの流れのうちに得点が欲しかったですし、相手の流れの中ではしっかり我慢して失点を防ぐというところもディフェンスの観点から言えば必要かなと」
 
 前半は「できるだけ前でボールを奪う」という狙いがそれなりにハマっていた印象だが、後半は押し込まれる時間帯が増える。そうなると当然、コロンビアに対してフィジカルやスピードなど個人能力で劣る日本は苦しくなった。
 
「前からいく守備ははまっていた部分もありましたが、後半は自分たちの強度が落ちたこともあり、選手同士の距離感が広がった。前半のゾーンの守り方を続けていかないといけない。最終局面になるとどうしても、(ロシアW杯の)ベルギー戦のような押し込まれる時間帯だと今は脆い。なるべく高い位置、ミドルの位置で守備をして(ボールを)奪いたいというのはある。選手全員がそれを続けられるだけの強度を持つ必要がある」
 
  後半に日本が押し込まれたのは、コロンビアが一気に“ギア”を上げてきたからでもあるだろう。57分にCFのドゥバン・サパタを投入して実質4トップの攻撃的布陣にしてきた相手に対して日本は、4バックで数的均衡を強いられ、個人能力でグイグイと押されはじめる。そして63分にPKを取られ、結果的にそれが決勝点となった。
 
「失点の場面だけにフォーカスされがちですけど、その前兆がありましたし、急にボンとやれられたというよりは、ジャブのような形だった。自分たちの危機察知が、もうちょっと及んでいたらというのはあります。コロンビアは前半から上手くいっていなかったというのがあったと思いますが、それを後半になってちょっと修正してきた部分だったり、交代などでそれを解決した部分もある。それをもっと早く気づければ……。それも対応力というところになると思います」
 
 実質4トップで圧力をかけてきたコロンビアに対して、日本は4バックのままだったので1対1になる場面が増え、「組織で守る」という前提が崩れた印象もあった。柴崎が振り返る通り、異なる対応が必要だっただろう。
 
 当面の最大の目標であるコパ・アメリカに向けて、この危機察知や対応力は大きな課題のひとつとなる。
 
取材・文●白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)

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