ボールを運ぶDF冨安健洋

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[3.22 キリンチャレンジ杯 日本0-1コロンビア 日産ス]

 唯一の失点は不運なハンドから生まれた。後半18分、途中出場のFWドゥバン・サパタ(アタランタ)のシュートが日本代表DF冨安健洋(シントトロイデン)の左肘付近に当たる。よけようとひねった体に腕は付けていたが、ハンドの反則を取られ、PKを献上した。

 これをFWラダメル・ファルカオ(モナコ)が決めてコロンビアが先制。結局、この1点が決勝点となった。失点に関与してしまった20歳だが、試合全体を通しては空中戦や1対1で強さを見せ、南米の強豪相手に一歩も引かなかった。

 特に前半はコロンビア代表の歴代通算最多得点記録保持者であるファルカオに仕事らしい仕事をさせず、後半3分のピンチもしっかりとファルカオに寄せてシュートミスを誘った。コロンビアが後半12分からサパタを投入し、ファルカオとサパタの2トップになってからは日本の最終ラインに厳しいプレッシャーをかけられ、なかなかビルドアップができずに押し込まれる展開が続いたが、守備では粘り強く対応。今季のセリエAで17得点を量産しているサパタに対しても1対1で引けを取らなかった。

「11番(サパタ)はおさめる力があった。そこで1対1を制すことができれば攻撃の時間も増やせたと思う。ベルギーでは1対1になることが多い。そういった1対1の経験を重ねることでいろんな駆け引きも覚える。回数を重ねるしかない」。決して満足することのない20歳のセンターバックは「完全にお手上げ状態とは思わない。だからこそもったいなかった」と悔やんだ。

(取材・文 西山紘平)