和歌山を代表する名産品「南高梅」を使ったお菓子は数多くある。その中に、どこか既視感のあるスナックを見つけた。その名も、「うめぇ〜棒」である。


うめぇ〜棒

やはり、中身もあのお菓子にソックリなのか。Jタウンネット編集部が実際に食べてみた。

梅の風味を楽しめる

筆者がこの商品に出会ってしまったのは2019年3月15日、有楽町の「わかやま紀州館」でのこと。何か面白いシロモノがないかを探していると既視感がたっぷりあるフォルムとネーミング、そして丸っこいキャラクターの商品を見つけた。


筆者が購入した30本入りのパッケージ

パロディにしては寄せすぎているような気がする。いや、もしかすると中身は全く違うかもしれない。見た目だけで判断するのは禁物だ。


うめぇ〜棒

パッケージには「旨梅味」と記載されている。念のため、これによく似ているお菓子で同じテイストがあったのかを調べたが、筆者が確認した限りでは「梅おにぎり味」しか見つからなかった。

もちろん販売元も違い白浜町の山崎梅栄堂という会社がやっている。公式サイトを拝見すると観光土産の企画、卸売業を営んでいるとのこと。

表面にはあのグレーのキャラクターではなく、和歌山の観光PRシンボルキャラクター「わかぱん」がプリントされている。外見についてはネーミングとサイズ感以外は思ったより似ていない。

それでは肝心かなめの中身を見てみよう。


うめぇ〜棒の中身

南高梅のパウダーがかかっていて、全体が少しピンクに染まっている。それ以外の部分は中心の穴やフォルム――うん、ソックリ過ぎる。いや、あまり追及はしないようにしよう。

実際に食べてみると梅の強い風味があって、酸っぱい。本物のウメの刺激にかなり近い味だ。下地のスティック部分の味はどこかで食べた味であるが、それ以上に酸っぱさが際立っている。

見た目に反して酸味が強すぎるため、子どもにはあまり向いていない気がする。 編集部にも意見を聞いた。S編集長は「うまい」と味を高評価。しかし、

「う〇い棒だろこれ」

とタブーに触れていた。

N記者も「ちょっと酸っぱいけどおいしい」と高評価。邪念を取り払えば純粋に美味しいお菓子として楽しめるのだ。

O記者は、「梅の感じが強い。お茶漬けやふりかけに近い」とコメント。全員が味を高く評価した。

姉妹サイトJ-CASTニュースに編集部にもお邪魔した。ベテランのK記者は、こうコメントした。「パウダーがふりかかっているから味がしっかりしている。悪くない」 芸能記事を得意とするS記者は、

「ちょっと食感が硬いような気がする」

とコメント。これを聞いたK記者も同意していた。

パロディ商品的な味わいがそれ以上に手軽に梅の味を強く感じられる。ネーミング面白さもあるため、和歌山土産としての魅力は十二分だ。