前日練習を指揮するコロンビア代表のカルロス・ケイロス監督

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 コロンビア代表のカルロス・ケイロス監督は21日、キリンチャレンジカップ・日本代表戦(22日、日産ス)の前日公式会見に登壇した。今年1月までイラン代表を指揮していた名将にとって就任後初の対外試合。「オーケストラで言えば、まだチューニングの段階」と発展途上の現状を語った。

 かつてポルトガル代表、名古屋グランパス、レアル・マドリーなどを指揮していたケイロス氏は2011年、イラン代表監督に就任。2大会連続でW杯に出場し、今年1月のアジア杯でも圧倒的な強さで4強入りを果たしたが、準決勝で日本に0-3で敗戦。退任後、かねてより契約が決まっていたコロンビア代表監督に就いた。

 66歳の指揮官にとって、これが同国監督として初めての対外試合。「正直まだ何もできていない。自分はまだ話を聞いて、勉強している段階。余分なことをカットしたり、近道を探っているだけ」と準備不足は隠さず、「オーケストラで言えばチューニングの段階」と指揮官ならぬ“指揮者”的な表現で『ゼロベース』を強調した。

 まだ採用するシステムも「勘付いている選手もいるかもしれないが、正式には伝えていない」といい、同国記者の質問にユーモアを交えつつ対応。「どんなシステムかを伝えるのなら、記者会見は2回やらないといけない。ここには日本のメディアもいるし、コロンビア用の会見を別々にする必要があるね」と述べ、報道陣から笑いが起きた。

 またGKダビド・オスピナ(アーセナル)、MFフアン・フェルナンド・キンテーロ(リーベル・プレート)、DFサンティアゴ・アリアス(A・マドリー)ら続出する負傷者について「1週間で4人もけが人が出てしまい、大きな損失。普通はないような状況が起きて非常に残念」と心情を吐露。結局、会見の最後まで自信を示すような言葉は出なかった。

(取材・文 竹内達也)