インドネシアの首都ジャカルタで、香港やマレーシア、シンガポール、台湾への派遣に備えて中国語のレッスンを受けるインドネシア人のメイド(2014年1月27日撮影、資料写真)。(c)ROMEO GACAD / AFP

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【AFP=時事】シンガポールの裁判所は18日、ミャンマー人のメイド(32)を虐待したとして、シンガポール人夫婦に実刑判決を言い渡した。夫婦はメイドにじょうごで食事を強要したり、自分の嘔吐(おうと)物を食べさせたり、虐待を通報すれば家族を殺すと脅したりしていたとされ、検察は同国で「おそらく最悪の」メイド虐待事件だとしている。

 メイドは両被告から殴る蹴るの暴行を受け、下着姿で家の掃除をさせられていたとされる。また裁判所文書によると、ほとんど食事を与えられず、トイレの使用も制限されていた他、虐待を通報したらミャンマーにいる両親を殺すと脅されていた。

 メイドはさらにある時、食事が十分でないことを伝えたところ、被告の女から米と砂糖を混ぜた物をじょうごで無理やり食べさせられた。喉を詰まらせ、嘔吐するためにトイレに駆け込むと、後を追いかけてきた女から叱責と平手打ちを受け、嘔吐物を袋に吐いた後に自分で食べるよう強要されたという。

 裁判所は18日、女に禁錮3年11月と罰金刑、夫に禁錮2年の刑を言い渡し、両被告にメイドへの賠償金支払いも命じた。夫婦は2年前にもインドネシア人のメイドを虐待したとして、男は禁錮2年4月、女は禁錮2月の判決を受けたが、この刑期はまだ開始されていない。

 経済が豊かなシンガポールには、他のアジア諸国から約25万人のメイドが出稼ぎ労働者として働いており、政府はそうした人々を保護するために虐待を厳しく取り締まる姿勢を示している。

【翻訳編集】AFPBB News