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 2019年2月20日。男子セブンズ日本代表に、18歳の高校生がサプライズ選出された。2018年度の全国大会で、キレッキレのステップで会場を沸かせた石田吉平(常翔学園高→明治大)。3月上旬、ラスベガスとカナダで行われた世界最高峰の大会「HSBCワールドラグビーセブンズシリーズ」に出場し、2トライを記録したトライゲッターは「東京五輪を目指します」と力強く意気込みを語った。

自信を深めたステップ。しかし、世界との差も痛感したワールドシリーズ

 グラウンドに響き渡る地鳴りのような大歓声。周りはテレビで見ていたスター選手ばかり。初めて体感する雰囲気に気持ちを高ぶらせながらグラウンドに立った。

 2019年3月2日。ラスベガスで開催された「HSBCワールドラグビーセブンズシリーズ」で日本代表デビューを果たした18歳の石田吉平。チリ戦では、オフロードパスを受けると一瞬のスピードで抜けてトライ。ウェールズ戦では、1対1で相手をかわすとそのままトライ。「ステップに関しては1つ2つと相手をずらすことが出来たので、自信をつけた大会になりました。」目の前から消え去るステップは超高校級と言われていたが、世界でも十分に通用することを証明してみせた。
 しかし、やはり課題はフィジカルとディフェンス。「人をこんなにも簡単に持ち上げられるのかと驚きました。」カナダ大会のイングランド戦では3人の相手に抱え込まれると、まるで神輿のようにそのままタッチへ運ばれる珍プレーがあった。初めて経験した世界レベルのフィジカルに「相手は外国人で手足も長いので、しっかりと経験を積んで対処の仕方を勉強しないといけないです。」とトップとの差を痛感したという。

「東京五輪の可能性もある。今自分が出来ることを全力で頑張りたいです」

 今回の遠征で石田が得たものは計り知れない。「東京五輪も少しは見えてきたのかなと思っています。次に進学する明治大学では、弱点克服に向けて全体練習の他にしっかりと個人練習に取り組みたいです。そこは、自分の意識次第で変わってくるところだと思っているので。」18歳の力強い声に五輪を目指す強い決意を感じた。
 そして、カナダから帰国した2日後には天理大学のグラウンドで行われている高校日本代表合宿に参加し、17日にウェールズへ出発。3月は、欧米3か国で試合を行うラグビー漬けの忙しい日々を送る。「7人制日本代表の岩渕ヘッドコーチには、一つ上のステージで出来たことを高校日本代表でも表現して欲しいと言われています。ラグビーが出来る嬉しさをかみしめて高校日本代表も頑張りたいですし、ウェールズは7人制で敗れた相手。次はリベンジしたいですね。」開幕まであと500日をきった東京五輪。その大舞台を夢見て、ラグビーを心の底から楽しんでいる石田の成長はとどまるところを知らない。