今シーズンはここまでリーグ戦全3試合に先発出場。鹿島でもプレゼンスを高めている。 写真:田中研治

写真拡大

 3月15日、日本サッカー協会は、18日から27日まで行なわれる欧州遠征(ポーランド/スペイン)のメンバー20名を発表。鹿島の安部裕葵、川崎の宮代大聖らが選出された。 同代表は今年の5月23日からポーランドで開催されるU−20ワールドカップを控えており、グループステージ(グループB)ではメキシコ、イタリア、エクアドルと対戦することが決まっている。 今回の欧州遠征は、その本大会を想定した重要な実戦の場であり、3月21日にU−20ポーランド代表、23日に同アルゼンチン代表、25日に同アメリカ代表と対戦。また4月14日〜16日にトレーニングキャンプを行なうことが発表されている。 各国の若き精鋭たちが集うこの大会において、FIFA公式サイトは日本の注目株として安部裕葵をピックアップ。インタビュー記事を掲載し、若きエースを紹介している。 2018年、安部はU−19アジア選手権で日本のU−20ワールドカップ出場権獲得に貢献し、AFCチャンピオンズリーグでは優勝を経験。その後に参加したFIFAクラブワールドカップでもゴールを記録し、Jリーグのベストヤングスター賞を受賞した。 その記事の中で、安部について「キャリアとして忘れられないであろう1年を過ごした彼は今、鹿島アントラーズで10番のユニホームを着用している。20歳の青年は、クラブ、そして母国のエースとしてさらに成功が期待される存在だ」と綴り、「次の舞台はポーランドだ。今年行なわれるU−20ワールドカップでも活躍が期待されている」と評した。


 そのU−20ワールドカップについて、安部は次のように語っている。「グループステージで対戦する3つのチームは、すべてワールドカップに出場した経験のある国なので、楽しみです。とくにイタリアと対戦してみたい。今まであまりヨーロッパのチームと対戦したことがないので」 同大会において、日本の最高成績は1999年ナイジェリア大会の準優勝だ。小野伸二、稲本潤一、遠藤保仁、そして鹿島のOBである中田浩二らを擁した“黄金世代”をフィリップ・トルシエ監督が率いたチームが成し遂げた偉業である。 この先代たちの記録を超えることができるか、という問いに、安部はこう答えている。「優勝するのは可能だと思います。 日本が準優勝したナイジェリア大会以来、この世代の日本代表は強いと言われている。僕はこのチームのため、そして僕自身のためにタイトル獲得を目指したいです」 さらにインタビュでは、中田英寿や遠藤保仁など、U−20W杯で活躍した”先代”たちはやがてA代表の中心選手に成長していることに触れ、安部にA代表への意欲を訊ねている。「クラブでの活躍が評価されたら、A代表に選ばれる可能性は高くなると思っています。選ばれたい気持ちはありますが、まずはクラブ(鹿島)に集中したい。クラブに尽くすこと、自分自身に挑戦し続けること、あらゆる数々の障害を乗り越えることで、自分は強くなれ、次のステージに行けるのだと信じています」 力強く“優勝宣言”をして、クラブ、A代表への想いも口にした安部。今週末、札幌とのアウェー戦後、欧州へ旅立つ。