11日放送、フジテレビ「PRIME news alpha」に、フィギュアスケーターの無良崇人氏が出演。来週開幕する世界選手権を前に、8年前の東日本大震災発生当時を振り返った。

世界選手権で活躍が期待される羽生結弦が、一時は拠点を失った震災。羽生はアイスショーの開催や、五輪の報奨金の被災地への寄付、スケート靴のオークション出品、著書印税のリンクへの寄付など、様々なかたちで復興支援に携わっている。

無良氏は震災当時、「特に東北の選手は練習環境がなくなったり、中には辞めていってしまった選手もいる」と明かした。フィギュアスケーターとして協力できることはないかと、無良氏らもチャリティーショーに出演して助け合った。

当時の羽生は「練習環境がなく、全国をいろいろ回っていた」状況。豊橋でのチャリティーショーで、無良氏は「できるだけ氷に乗れる時間は徹底的に乗る、その中で練習を積んでいくということを意識している」と感じたという。

岡山が拠点だった無良氏は、羽生に自分と一緒の貸し切りであれば滑りに来てくれと申し出たと明かした。羽生の仙台への想いについて、無良氏は「『僕が頑張ることによって、被災した東北の方に勇気を与えたい』という気持ちを常々伝えている」と述べた。

羽生は昨年11月のロシア杯で右足首を負傷。12月のグランプリファイナルや全日本選手権を欠場している。

だが、無良氏は自国開催の世界選手権が頻繁にあるわけではないとし、「自分が表彰台に乗ってやるという気持ちはすごく強いだろうし、特別な思い入れがあるのでは」と、羽生に期待を寄せた。