保釈された日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告は、建設作業員姿に変装し、同じ格好をした別人がその前を歩くなど、報道陣を欺くカモフラージュを施したつもりだったが、バレバレだった。

作業服メーカーによると、帽子は製造業者がかぶる昔からあるもので、V字の反射板つきの作業服は道路工事関係者用だという。「アバウトで総額1万円以内」だそうだ。

現場にいたスッキリの阿部祐二リポーターは「乗った? どこにいる?」と欺かれかけたが、望遠レンズで覗いていたカメラマンに教えられて初めて気づいたという。詰めかけていた取材陣は意表をつく登場で、一瞬見失ってしまったようだ。

フランスのメディアも「変装して出てくるとは予想外だった」、ロシアのメディアは「彼が出てくるのを何時間も待ったわれわれにとっては、ガッカリだ。少しでも撮影したいと思って長時間待っていたメディアへの無礼ではないか」と憤慨気味だ。

阿部「ゴーン被告が身を隠すとは思っていなかったですよ。報道陣の前に手を振りながら出てきて、無罪を主張すると思ってましたから」

ゴーンは弁護士事務所で2時間ほど打ち合わせをして、東京都内のホテルに向かった。

記者会見があったら「変装の意味を聞いてみたい」

司会の加藤浩次は下手くそな変装だったという。「カモフラージュするなら、まずゴーン被告っぽい人が体を隠すようにサササと黒い車に乗らないとフェイクにならない。前フリがないからバレたんでしょう」

近藤春奈キャスター「私も変装は失敗だと思いました。作業員の周りを拘置所の職員が取り囲んでいるなんて、ありえない。余計目立ってしまった」

坂口孝則(経営コンサルタント)「変装は本質的な問題ではないと思います。推定無罪の原則からいうと、100日以上拘束されたあとの精神状態で堂々と出てくるのは、難しいですよ。変装したくなる気持ちはわかります」

阿部「もし会見があれば、変装したことにどんなメッセージがあったのか、リポーターとして聞いてみたいと思います」

ゴーンの代理人の弘中惇一郎弁護士は、体調回復後に本人の会見をする予定のようだ。