シンガーソングライターの米津玄師が、自身のツイッターで教育について持論を展開。多くの共感の声を集めるとともに心配するファンも見られている。

 6日に自身のツイッターを更新した米津。計317文字を3回に分けて投稿した。

 米津は「小学生のころ戯れに行った絵画教室で、同年代の生徒が描いた絵を指導という名目でズケズケと塗りつぶしながら修正した教師をそばで見ていた」と書き出し、自身の小学生時代のエピソードを取り上げた。

 そして、「その時の『こんな悪人が世にいるのか』と思った記憶が今なお人格の一部として機能してる実感がある」と、その時の出来事は現在でも強く残っていることを1回目の投稿で寄せた。

 2つ目の投稿では「痛みがなければ理解できないという理由で、暴力を正当なものだと挿げ替えようとすることの浅ましさ」と痛烈に続け、「その胸には暴力に耐え切った優秀なケースだけが成功体験として残り、足元に積み上がった失敗には一切目を向けない。自分の指導能力のなさを子供に押し付ける態度でしょうね」と批判している。

 さらに、3回目の投稿では「子供ながらの『純粋な表現』が必ずしも美しいとは全く思わないけど」と美化された見方とは距離を置いたうえで、「自分には何かができるという過信が才能なんだとすれば、それを叩き折る行為に意義なんてない」と自身の主張をおこなっている。

 この子供の教育に関すると思われる一連の投稿は、ネット上で大きな反響を呼んでいる。

 米津のツイッターには多くのコメントが寄せられ、「すごく同感です」「人には色々な表現方法があってしかるべし」「暴力にたよる=指導力の無さ、その一言に尽きると思います」「過信出来ることも才能なんですね。色々と腑に落ちました」などの声が相次いでいる。

 さらに、一般からの投稿は長文のものが多い。米津が主張を発信したことで、多くの共感と同時に思いを吐露する声も見られ、「涙がとまらない ありがとうございます」とのメッセージも挙がっている。

 ただ、唐突に投稿された米津の苦悩を感じさせる文面には一部ファンから心配の声も寄せられる。

 米津のツイッターには「これを思い出すようなきっかけがあったのかな…」「米津さん何かあったのか心配です。。。大丈夫かなぁ。。。」「今、米津さんが哀しくありませんように」などの声も見られている。

 公開からおよそ2時間ほどで1回目の投稿は7万5千件、2回目は6万5千件を超える「いいね」が付けられた。