特別背任罪などで起訴された日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(64)は6日(2019年3月)午後に保釈されたが、「無罪請負人」ともいわれる弘中惇一郎弁護士には秘策があった。

保釈には国内居住、出入り口に監視カメラ設置、海外渡航禁止、パスポートは弁護人が管理、パソコン使用は弁護人事務所でといった条件がついた。日本では珍しい保釈条件だ。保釈金も10億円と高額だった。

無罪の可能性40%

浜田敬子(「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長)「実効性に疑問があるのに、保釈が通ったのはどういうわけですか」

東京地検特捜部元検事の高井康行弁護士は、「証拠隠滅を恐れる検察を、裁判所がいわば軟禁しますからと説得したということです」と解説する。裁判所は保釈を認める方向にあったところへ、弁護人から極端な提案が出て「渡りに舟だった」というのだ。

裁判の行方はどうなのか。弘中弁護士は「無罪になっておかしくない」と語っている。高井弁護士は「40%の可能性はあるが、やってみないとわかりません」という。