長谷部誠【写真:Getty Images】

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フランクフルト地元紙特集、絶賛の嵐「昨秋以降、完璧なプレーをしている」

 海外サッカーのドイツ1部ブンデスリーガのフランクフルトはリーグ第23節を終えて6位。欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権の4位とは勝ち点5差と好位置につけ、欧州リーグではドイツ勢史上初の1次リーグ6戦全勝と好調を維持している。その要因についてフランクフルト地元紙は特集記事を掲載。選手の中では、最も文量を割いて元日本代表MF長谷部誠の存在を挙げている。

 地元紙「Frankfurter Rundschau」は好調を維持するフランクフルトについて特集。「アイントラハト・フランクフルトの指揮官は、チームをいかにリーグ上位へと導いたか」とし、今季から指揮を執るアディ・ヒュッター監督の手腕についてを中心にクローズアップしている。

 選手として最も特筆されているのが長谷部だ。元日本代表の35歳は今季リーグ戦17試合にフル出場。欧州リーグも全8試合にフル出場している。記事では「指揮官は、常に正しいバランスを見つけることを重視している。そして、マコト・ハセベについて、チームの好調のキープレーヤーであると言及した」と指揮官が信頼を置いていることを紹介している。

「というのも、彼は2018年の秋以降、ほぼノーミスを続けている。つまり、完璧なプレーをしているということだ」と称賛した上で、ヒュッター監督が「彼のプレー、そして試合を読む力には想像を絶するものがある。彼より上の選手はいない」とベタ褒めしたコメントも伝えている。

指揮官ベタ褒め「彼のとてつもない貢献があるから、チームはこれだけ良い状況」

 また「彼はブンデスリーガで最もクレバーなDFの1人だ。彼のとてつもない貢献があるから、チームはこれだけ良い状況にある」とも指揮官は語っているといい、チームに欠かせない存在であると認識しているようだ。

 記事では「守備的MFで2試合出場したように、彼にはユーティリティー性もある。モダンな(現代的)リベロとしてプレーするときほどの存在感はないが、それでもブンデスリーガでこのポジション(守備的MF)を持ち場とする多くのプレーヤーよりも上手い」と言及し、同紙も長谷部の働きぶりを高く評価している。

 昨夏のワールドカップ(W杯)ロシア大会限りで日本代表のユニホームを抜いたが、ドイツで輝きを放っている35歳。その存在は今やフランクフルトにとって、必要不可欠なものになっている。(THE ANSWER編集部)