世界初のトレーディングカードゲーム(TCG)である「マジック:ザ・ギャザリング」は世界中にプレイヤーを抱えており、世界でもっとも遊ばれているTCGとしてギネス世界記録に認定されています。やりこんでいるプレイヤーになると1000枚以上のカードを持つことも珍しくないため、カードの管理は非常に大変。そんなマジック:ザ・ギャザリングのカードを自動で並び替えて、オンラインショップで取引される価格順にまとめたスプレッドシートなどを作成してくれるロボットが登場したと発表されました。

Robotic Sorting Solutions

https://roboticsortingsolutions.com/

The machine currently only sorts Magic cards, though the founders tell me support for Yu-Gi-Oh! and Pokémon cards is coming shortly.

https://techcrunch.com/2019/02/28/this-robot-automatically-sorts-and-prices-cards-from-magic-the-gathering/

マジック:ザ・ギャザリングはカードの取引も盛んに行われており、マジック:ザ・ギャザリングにおける最高額カードとされる「ブラック・ロータス」は、eBayに出品されて16万6000ドル(約1800万円)もの値で落札されるほど。プレイヤーはデッキを組んで対戦すると同時に、所持しているカードをショップやオークションに出品したり欲しいカードを購入したりしています。

一方であまりに大量のカードを所持していると、自身のカードを管理するだけでも一苦労。高額で取引されているカードを選んで出品したり、デッキを組むためにさまざまな条件に合わせてカードを並べたりしようとすれば、それだけで膨大な時間が必要となってしまうとのこと。

そんなマジック:ザ・ギャザリングプレイヤーのために開発されたロボットが、「Roca Sorter」です。Roca Sorterがどのようなカード並び替えロボットになっているのかは、以下のムービーを見るとわかります。

Roca Sorter Demo Video

Roca Sorterは黒く大きめの箱型の形状をしています。

トレイに持っているカードをのせるだけで、カスタム可能なアルゴリズムに従ってカードを並び替えてくれるという優れものです。

カードを識別させる時にはレアカードの有無やカードの上下、同じカードの別バージョン、トークン数、言語などを気にする必要がありません。

カードをのせたトレイをセットすると……

ディスプレイに「価格順」「名前のアルファベット順」「カードセット順」など、さまざまなソート条件が表示されます。好きな条件をタップすればRoca Sorterが自動でカードを並び替えてくれるというわけ。

Roca Sorterが動き始めると、読み取られたカードがディスプレイに次々と表示されていきます。

内部ではロボットアームがカードを持ち、カードの種類ごとに並び替えていました。マジック:ザ・ギャザリングのカードには非常に高価なものも多いため、開発チームはカードを傷つけないようにロボットアームとカードの接地面を最小限にし、気流を用いてカードを持ち上げるシステムを開発するために大きな労力をかけたとしています。万が一カードが破損した場合は開発チームが弁償するとしていますが、Roca Sorter内部にはカメラが設置されているため、ユーザーがウソの訴えを起こして弁償を要求してもすぐにわかるそうです。

およそ2時間で並び替えは終了し、並び替え精度は99%以上。

また、Roca Sorterは読み取ったカードの価格情報をスプレッドシートにまとめてくれて、価格表をDropboxやGoogle Driveと同期したり電子メールで送信してくれたりするそうです。この価格表を用いることで、オンラインショップでの取引が非常にスムーズなものになります。なお、デフォルトではTCGのオンラインショップである「TCGPlayer」の価格設定に基づいてカードを識別しますが、Roca Sorterを設置したカードショップの店舗ごとに独自の価格をインプットすることも可能。

Roca Sorterはカードショップ向けのロボットとなっており、記事作成時点ではアメリカ国内の店舗にのみ出荷しているとのこと。なお、今のところRoca Sorterはマジック:ザ・ギャザリングだけに対応していますが、遊戯王やポケモンカードに対応したバージョンのリリースも予定していると開発チームは述べています。