熊本市がカラスの大群襲来に大弱りだ。昨年11月(2018年)ごろから、夕方になるとどこからともなく数千羽のカラスが市の中心街に集まってきて、けたたましい声をあげながらビル街の上空を旋回する。我が物顔で街路樹や電線、ビルの屋上で占拠し、そのまま夜を明かすのだが、朝になると至るところがフンまみれになっており、市の担当者は頭を抱えている。

「電線の上にカラスがすごい数です。隙間もないぐらいびっしり止まっています」と斉藤崇爾アナウンサーがリポートしているそばでは、駐車場の車の屋根、歩道橋の手すり、歩道のベンチとどこもフンまみれである。

中国・ロシアからやってきたミヤマガラス

カラスの大群は昼になるとどこかに姿を消す。スタッフが捜索したところ、市の中心部から車で20分ほどの収穫を終えた田んぼで、エサを探すカラスの大群を見つけた。農家の女性は「ソラマメを田んぼに植えたらほじくられた」と話す。カラスによる農作物への被害は昨年(2018年)1年間で約1700万円にのぼるという。

カラスの映像を見た宇都宮大学農学部の杉田昭栄教授によると、ふだん街中で見かけるハシブトガラスとは異なるミヤマガラスで、中国、ロシアなどユーラシア大陸から冬鳥としてやってくる渡り鳥だという。本来は郊外の田畑で雑穀や虫を食べているが、「市街地にはほどほどの明るさがあり、何も見えないような森よりは外敵に対する警戒が少なくてすむと判断しているのでしょう。電線のような場所の方が、外敵を発見するにも有利です」と杉田教授は話す。

熊本市担当者「市街地なので銃や花火で追っ払えない」

渡り鳥のねぐらに選ばれてしまった熊本市の担当者は、対策に苦慮している。農業支援課の岡本岬課長は「山の近くであれば、銃による駆除やロケット花火を上げるなどして追い払うことができるのですが、市街地だとそういう対策が取れません」とお手上げだ。

杉田教授によると、街路樹の枝を切ったり、電線に細いワイヤーを張ったりして、止まれる場所を減らすことを継続的に行うことがポイントだという。

司会の国分太一「もうすぐ帰っていくとはいえ、あれだけのフン害があると、3月まで我慢してくださいというわけにもいきませんよね」

テリー伊藤(タレント)「日本は居心地がいいからずっといる、ということはないのかな」