映画『天才作家の妻 40年目の真実』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたグレン・クローズ。実は1983年に映画『ガープの世界』で助演女優賞にノミネートされて以来、候補になるのは今回で7回目! 最近のインタビューでオスカーについて聞かれたグレンは「とても大きな意味のあるものだけれど、45年間仕事をしてきた今、哀れみのオスカーは欲しくはないわ」ときっぱり! さらに今回のノミネーションがこれまでのキャリアすべてに関わるものだとも。「これまでの私の一連の作品をみんなが見ているし、私が6回授賞できなかったのもそれがどういう役だったのかも見ている。だから今回のノミネーションが『天才作家の妻』だけのものだというふりはできない。みんなが私を応援してくれているのを感じているわ」。

『天才作家の妻 40年目の真実』では、長年夫を支え続けてきた人生に疑問を抱く妻を演じたグレン。すでにゴールデングローブ賞と放送映画批評家協会賞で主演女優賞をとっている。「この作品を撮っているとき、私は初めて自分の人生をコントロールすることができた」とも。グレン自身にとって大きな意味を持つ作品で初のオスカー像を手にすることになるのか、2月24日(日)の授賞式を楽しみにしたい。

text: Yoko Nagasaka