巨人の2019年那覇キャンプ特設サイトより

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プロ野球・巨人の春季キャンプ場で、練習を見たり選手のサインをもらったりする際に場所取りなどの迷惑行為があったとして、キャンプの協力会が来場客に注意を呼び掛けている。

呼びかけでは「目に余る行為」があったとし、今後も見受けられた場合は「直ちに対処」するとした。協力会の担当者によると、ファン同士のトラブルが起きたこともあるという。

「目に余る行為が見受けられます!」

注意喚起したのは、キャンプ中のファンサービスイベントや練習風景などを発信するフェイスブックアカウント「ジャイアンツキャンプインフォメーション」。2019年2月17日の投稿で「キャンプ場の注意事項!」として、

「最近、練習風景を見る為や選手のサインを頂くのに際して球場の座席や柵、地面に敷物や荷物を置いて『場所取り』等の行為をし、目に余る行為が見受けられます!」

と、ファンのマナーをめぐる現状を伝えた。その上で、

「今後はこの様な場面を発見した際には直ちに対処・撤去し他のお客様に迷惑が掛からぬよう12球団全体の取り組みを実施致しますので皆様のご協力を何卒、宜しくお願い致します!」

と、今後は厳しい対応を取るとしている。

こうした宣言には「巨人のファンであることを誇りに思えるような行動を!」「当たり前すぎて、こんなことをキャンプの事務局さんに言わせてしまうことが恥ずかしい」などと、ファンの間でも問題視する声があがった。

トラブル自体はいくつもあるわけでないが...

同アカウントを管理し、キャンプ地の沖縄・那覇市で広報活動などを行う「読売巨人軍那覇協力会」の担当者は18日、J-CASTニュースの取材に、「元々置いてあった来場客の荷物を他の方が動かして座るなどして、お客様同士のケンカやトラブルになった、という報告を受けています。また、球団と無関係の近隣のお店に駐車して球場に来る方もおり、その場合は球場でアナウンスをして車の移動をするよう呼びかけています」と話す。

こうした例はいくつもあるわけではないが、「多くのお客様がなるべく良い場所、良い席でご覧いただきたいので、『場所取り』は原則禁止しています」としている。

プロ野球キャンプでは、中日ドラゴンズの松坂大輔投手がサインを求めるファンに囲まれる中で腕を引っ張られ、肩に違和感を覚える事態も発生。ファンのマナーや選手との距離感をめぐり、球界全体で議論が起きている。担当者は、同様のファンと選手間の問題は「起きていない」とした上で「大きなトラブルを未然に防ぐために呼びかけました」と話していた。