韓国プロ野球2019年の平均年俸が公開に。イ・デホが3年連続で“年俸キング”

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2019年、韓国野球委員会(KBO)は10球団、合計844人でシーズン開幕を迎えることになる。

ハンファがコーチングスタッフを含めて93人で選手団の規模が最も大きく、キウムが67人で最も少ない。 

選手平均年俸は1億5065万ウォン(約1500万円)で、フリーエージェント(FA)市場が活発ではなかったにもかかわらず昨年より0.3%増加した。 

ロッテのイ・デホは年俸25億ウォン(約2億5000万円)で3年連続“年俸キング”の地位を維持し、ヤン・ウィジ(NCダイノス)、イ・ジェウォン(SKワイバーンズ)など大型捕手たちのFA契約で数年間続いた“打高投低”現象に最大の利益を得た選手たちも登場した。

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KBOは2月18日、今季選手の登録現況と年俸資料を集計して発表した。 

去る1月31日に登録を締め切った10球団の状況を集計すると、監督10人とコーチ248人、選手586人の計844人となった。 

2018年ゴールデングローブ受賞者たち

選手586人のうち投手が296人(50.5%)で最も多く、内野手143人(24.4%)、外野手97人(16.6%)、捕手50人(8.5%)の順となった。新人は55人が登録しており、外国人選手は新規契約19人、再契約11人など、計30人となっている。

平均年俸は約1500万円、前年比0.3%増

新人と外国人選手を除いた所属選手501人の平均年俸は1億5065万ウォンで、2018年に初めて1億5000万ウォン(約1500万円)台を突破した1億5026万ウォンより0.3%ほど微増した。 

球団別の平均年俸は、ロッテが1億9583万ウォン(約1958万円)で最も高く、NCの平均年俸は昨年の1億678万ウォン(約1068万円)から今年は1億6576万ウォン(約1658万円)と5898万ウォン(約590万円)が上がり、今季最高引き上げ額と最高引き上げ率(55.2%)を記録した。

KBOリーグエントリー登録人数基準(新人/外国人選手除外)の平均年俸は2億5142万ウォン(約2514万円)で、昨年の2億5560万ウォン(約2556万円)に比べて418万ウォン(約42万円)減少した。

球団別に見ると、2018年に続き今年もロッテ(3億4570万ウォン)とKIA(3億563万ウォン)が平均年俸3億ウォン(約3000万円)以上を記録。2018年韓国シリーズ優勝のSKが3億2281万ウォン(約3228万円)で3億ウォンの球団列に加わった。

大観衆に包まれた昨季のポスト・シーズン

1億ウォン(約1000万円)台の年俸者は全選手の31.1%となる156人で、昨年より8人減少した。1億5000万ウォン(約1500万円)以上が121人(24.2%)で、球団別の年俸上位27位基準で2億5000万ウォン(約2500万円)以上は74人(14.8%)だった。

ロッテの李大浩、3年連続“年俸キング”

ロッテのイ・デホは年俸25億ウォン(約2億5000万円)で3年連続最高年俸選手となり、サムスンのイ・スンヨプ(2013年)、LGのイ・ビョンギュ(2015年)が19年目の最高年俸(8億ウォン=約8000万円)を更新した。

KIAのヤン・ヒョンジョンは23億ウォン(約2億3000万円)で投手部門年俸1位のタイトルを守り、2013年にハンファのキム・テギュンが記録した13年目の最高年俸(15億ウォン)も上回った。

球団別の最高年俸は、KIAのヤン・ヒョンジョンをはじめ、NCのヤン・ウィジ(20億ウォン)、SKのキム・グァンヒョン(15億ウォン)、キウムのパク・ビョンホ(15億ウォン)、LGのキム・ヒョンス(13億ウォン)、サムスンのカン・ミンホ(12億5000万ウォン)、KTのファン・ジェギュン(12億ウォン)、ハンファのキム・テギュン(10億ウォン)、斗山のキム・ジェファン(7億3000万ウォン)がそれぞれ記録した。

ロッテのイ・デホ
年俸上昇額ではキャッチ―賛歌

FA契約で斗山(トゥサン)からNCに移籍したヤン・ウィジは年俸20億ウォン(約2億円)で、20億ウォン台の年俸選手リストに初めてその名前を載せた。

ヤン・ウィジは2018年の年俸6億ウォン(約6000万円)からおよそ14億ウォン(約1億4000万円)近くも上昇し、歴代最高年俸引き上げ額8億5000万ウォン(2018年ロッテのソン・アソプ)をはるかに上回った。

2019年に14億ウォン(約1億4000万円)で年俸契約したSKのイ・ジェウォンは、昨年の年俸3億5000万ウォン(約3500万円)から10億5000万ウォン(約1億500万円)も跳ね上がり、ヤン・ウィジに次いで歴代最高年俸引き上げ額2位になった。

SKのキム・テフンは350%の引き上げ率で今シーズン最高の年俸引き上げ率を記録し、歴代順位で4位につけている。

サムスンのパク・ハンイ、40歳3日で最年長登録

昨年、プロ7年目の年俸としては最高だったNCのナ・ソンボムは今季、年俸5億5000万ウォン(約5500万円)で契約。2002年にイ・スンヨプが記録した、「プロ8年目・最高年俸4億1000万ウォン」という記録を17年ぶりに更新した。

昨年、プロ2年目としては最高年俸を記録したキウムのイ・ジョンフは今季、2億3000万ウォン(約2300万円)で契約。プロ3年目の最高年俸は2008年にハンファ所属だったリュ・ヒョンジンが記録した1億8000万ウォン(約1800万円)だったが、イ・ジョンフがその記録を塗り替えることになった。

昨年の新人賞を受賞したKTのカン・ベクホは、2018年にイ・ジョンフが記録したプロ2年目の最高年俸(1億1000万ウォン)よりも1000万ウォン多い1億2000万ウォン(約1200万円)となっている。

最年長選手は昨年のパク・チョンジン(ハンファ)から今年はサムスンのパク・ハンイに変わった。満40歳3日の年齢で登録したパク・ハンイは、2015年にチン・ガブヨン(サムスン)以来4年ぶりに打者として最年長選手のタイトルを獲得することになった。

NCに移籍したヤン・ウィジ

一方、最年少選手は満18歳8日で登録されたKTのソン・ドンヒョンで、パク・ハンイとは22歳の年齢差となった。

最長身選手は205cmのSKのブロック・ダイクゾーン。最低身長選手は165cmのKIAのキム・ソンビンで、2014年以来5年ぶりに最低身長選手となった。