今シーズンいっぱいで、「素晴らしい10年間を過ごした」バイエルン・ミュンヘンに別れを告げるアリエン・ロッベンにとって、本来ならばこの半年間はそのラストランを飾るために費やされているはずだった。しかしながら筋肉系の問題により、元オランダ代表主将はいまもなお離脱を余儀なくされており、いまだ復帰時期は不透明なままとなっている。

 今冬にドーハにて行われたキャンプでは、「予定通り」と語る順調な回復ぶりをみせていたものの、それから5週間が経過し、首脳陣からは特に復帰についてコメントがよせられることはない。時にフィットネスルームで、また時にボールを使った練習をこなす様子が見受けられてるのだが、ニコ・コヴァチ監督はまだ目処は「ついていない」と明言した。

 先日アリエン・ロッベンはkickerに対して、バイエルンでのラストランに際し「まだまだ思い描いていることがある」と宣言、「自分のもっている力を出し尽くす。タイトルを残さずにここを後にすることはできない」と語っており、実際に最後にプレーしたベンフィカ戦では、ロッベンは2得点をマークするなど「高いレベルでまだまだやれる」ところをみせつけている。確かにウィングではコマン、ニャブリらが台頭してきたが、しかしまだロッベンには試合を決めるだけの力は残されているはずだ。