【ワシントン聯合ニュース】韓国の文喜相(ムン・ヒサン)国会議長は11日(米東部時間)、米メディアのインタビューでの旧日本軍慰安婦問題に関する自身の発言が日本で反発を呼んでいることに対し、「韓日両国間の不必要な論争を望みもせず、起きてもならない」と述べた。議員交流のため訪れている米ワシントンで、同行する記者団に「インターネット上でも韓日間で舌戦が起きているようだが、望ましいことではない」と語った。

 文氏は先ごろ米ブルームバーグとのインタビューで、天皇の謝罪が慰安婦問題の解決になると発言した。これに対し日本の河野太郎外相は「しっかりとした正しい認識で発言をしてほしい」と苦言を呈した。

 文氏はこの日記者団に、「日本の責任ある指導者が、慰安婦ハルモニ(おばあさん)が納得いくような心からの謝罪をすることが優先されるべきだ」と述べ、「日本側は数十回謝罪したと言っているが、私が見るところ、そうした(被害者に心から謝罪した)ことはない」と強調した。そのため、被害者をいたわる言葉があれば恨みとしこりが解けるだろうということを、これまでも繰り返してきたのだと話した。

 また、天皇を「戦争犯罪の主犯の息子」と言い表したことに対しては、「インタビューの際、重要な地位にある指導者の心のこもった謝罪を強調する流れで飛び出した表現」と説明した。