中国メディアは、「中国では事故や道路工事がなくても日常的に渋滞が発生するのはなぜか」と問いかける記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 本格的な自動車社会を迎えつつある中国では自動車増加に伴う渋滞がますます深刻化しており、都市部で生活する中国人の生活に大きな影響を及ぼしている。中国メディアの今日頭条は4日、「中国では事故や道路工事がなくても日常的に渋滞が発生するのはなぜか」と問いかける記事を掲載した。

 北京や上海などの大都市の道路は、日本と比較すると幅が広いうえに車線も多い。それにもかかわらず慢性的に発生する渋滞は、中国人ドライバーの頭を悩ませている。記事は、中国の都市部では「事故や工事はないのに、なぜか路上の車の走行速度が落ちて、渋滞になるケースがある」と紹介。

 事故や工事といった特定の原因に起因しない渋滞が発生するのは、中国人ドライバーの運転方法に問題があるためだと指摘し、たとえば、「適切な車間距離を保っていない」ために急ブレーキをかける車が多く、後続車両は連鎖的にスピード低下を余儀なくされると指摘した。日本人ドライバーの間では、渋滞の緩和や安全のためには余裕のある車間距離を保つことが大切であると知られているが、中国ではこのような基本的なことができないドライバーが多いと論じた。

 また、中国では「運転に集中せず、携帯電話やおしゃべりに気を取られて判断を誤る」ドライバーも少なくないと主張したほか、ちょっとした隙間があればクラクションを鳴らしながら突っ込んで行く車も多く、こうした荒い運転も車のスムーズな流れを妨害していると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)