圧巻の逆転劇を見せた紀平梨花【写真:Getty Images】

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SP上位3人がフリーですべて入れ替わるのは大会史上初

 フィギュアスケートの四大陸選手権は8日(日本時間9日)、女子フリーが行われ、グランプリ(GP)ファイナル女王でショートプログラム(SP)5位の紀平梨花(関大KFSC)は153.41点、合計221.99点で優勝を飾った。SPでの5点差をひっくり返した圧巻の逆転劇だったが、2位のエリザヴェート・トゥルシンバエワ(カザフスタン)もSP6位から、3位の三原舞依(シスメックス)もSP8位から3位まで巻き返した。

 冒頭で代名詞のトリプルアクセルを完璧に着氷させ、ミスのない演技で頂点に立った紀平。冒頭で4回転サルコーに挑戦した2位のトゥルシンバエワ。完璧な演技だった3位の三原もそれぞれ不本意だったSPから見事に巻き返した。

 一方でSPの上位3選手はよもやの結果に。首位ブレイディ・テネル(米国)はフリーで128.16点、合計202.07点で5位。2位から大会連覇を目指した坂本花織(シスメックス)も206.79点で4位。SP3位のマライア・ベル(米国)もミスが出て6位と順位を落としてしまった。

 SPとフリーで上位陣総入れ替え。これは米国の名物記者ジャッキー・ウォン記者のツイートによると、大会史上初めてという。紀平、三原の見事な巻き返しが、歴史に残る逆転劇を演出していた。(THE ANSWER編集部)