「ギュスターヴ・モロー展 ― サロメと宿命の女たち ―」東京・大阪・福岡で、油彩など約70点が集結

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「ギュスターヴ・モロー展 ― サロメと宿命の女たち ―」が、東京・パナソニック汐留美術館(旧・パナソニック 汐留ミュージアム)にて、2019年4月6日(土)から6月23日(日)まで開催される。また、大阪・あべのハルカス美術館で、2019年7月13日(土)から9月23日(月・祝)まで、福岡市美術館にて2019年10月1日(火)から11月24日(日)まで巡回展を開催する。

“宿命の女”を描く画家ギュスターヴ・モロー

「ギュスターヴ・モロー展 ― サロメと宿命の女たち ―」は、フランス象徴主義を代表する画家、ギュスターヴ・モローによる女性をテーマにした作品を集めた展覧会。絵画のモチーフとなった、母や恋人など身近な女性から、“宿命の女”=ファム・ファタルに至るまで、多様な女性像を描き出したモロー作品を紹介する。油彩、水彩、素描など約70点の作品を通して、芸術の創造の原点に迫っていく。

サロメを独創的に描いた《出現》

展示作品の中でも注目したいのは、サロメをモチーフにした《出現》。福音書の中で、踊りの褒美に洗礼者ヨハネの首を所望した、ヘロデ王の娘サロメは、象徴的なファム・ファタルとして多数の芸術作品の題材となっている。モローが《出現》において描いたサロメは、豪華なヴェールと宝飾品を纏い、左手を真っ直ぐ伸ばして中空に浮かぶ斬首のヨハネを見据えている。2人の関係性を際立たせる独創的な構図と、細やかな建築・装飾の描写が印象的で、19世紀末の芸術家に多大な影響を与えている。

その他、《ヘロデ王の前で踊るサロメ》のための油彩習作や、「入れ墨のサロメ」と呼ばれる油彩作品の関連素描なども登場。モローによるサロメのイメージ生成の軌跡を辿ることができる。

想像力をかきたてる劇的な描写

また、モローは、男性を翻弄するファム・ファタル、もしくは悪女とされている女性をモチーフにする一方で、逆に男性からの標的となり数奇な運命を辿った女性も描いている。たとえば、《エウロペの誘拐》では、古代ローマの詩人オウィディウスによる叙事詩『変身物語』で、牡牛の姿に変身したユピテルが、フェニキアの王女エウロペを誘拐する場面を描いている。七宝細工のように輝く色彩と、想像力をかきたてるドラマティックな描写によって、女性の夢幻的で妖艶な姿が描き出されている。

一角獣をテーマにした作品も

純潔の乙女のみに従順になり、ことにキリスト教では聖母マリアの処女性と関連付け られてきた一角獣も重要なモチーフ。パリのクリュニー中世美術館に所蔵されているタピスリー《貴婦人と一角獣》に魅了されたモローは、一角獣が主題の作品制作に取り組み始める。モローは、優雅な色彩と緻密な装飾表現を使って、汚れなき女性像と幻想的で魅惑的な世界観を創出した。

詳細

ギュスターヴ・モロー展 ― サロメと宿命の女たち ―
■東京会場
会期:2019年4月6日(土)〜6月23日(日)
開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
※5月10日(金)と6月7日(金)は20:00まで(入館は19:30まで)
会場:パナソニック汐留美術館
住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック 東京汐留ビル4階
休館日:水曜日(但し5月1日、6月5日、12日、19日は開館)
入館料:一般 1,000円、65歳以上 900円、大学生 700円、中・高校生 500円、小学生以下無料 
※20名以上の団体は100円割引。
※障がい者手帳提示した者、および付添者1名まで無料で入館可。
※5月18日(土)国際博物館の日は全員が入館無料。
■大阪会場
会期:2019年7月13日(土)〜 9月23日(月・祝)
休館日:7月22日、29日、8月5日の各月曜日
開館時間:火〜金 10:00〜20:00、月土日祝:10:00〜18:00
※入館は閉館30分前まで
会場:あべのハルカス美術館
住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16F)
観覧料:一般 1,500(1,300)円、大高生 1,100(900)円、中小生 500(300)円
※料金はすべて税込み。 
※( )内は前売り及び15名以上の団体料金。
※前売券は4月27日(土)〜7月12日(金)まで販売。 
※美術館チケットカウンターでチケット購入時、障がい者手帳を提示で、本人と付き添い1名まで当日料金の半額。
問い合わせ先:あべのハルカス美術館 06-4399-9050
■福岡会場
会期:2019年10月1日(火)〜11月24日(日)
場所:福岡市美術館
住所:福岡県福岡市中央区大濠公園1-6


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