(上段左から)日本代表、韓国代表、(下段左から)イラン代表、オーストラリア代表【写真:Getty Images & AP】

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4強進出は日本を除きいずれも中東国 「韓国がアジアの盟主の称号を取り戻すのは…」

 UAEで開催されたアジアカップは、決勝で日本を破ったカタールの初優勝で幕を閉じた。

 ベスト4進出チームは日本を除いていずれも中東国。韓国メディアは「韓国、日本、オーストラリア、イランのアジア4強の構図は変わりつつある」と大会を総括している。

 FIFAランキング93位のカタールは、今大会7試合を19得点1失点と圧倒的な数字で制圧。グループリーグでサウジアラビア、決勝トーナメントでは韓国や日本などアジア強豪国も次々と倒して頂点に上り詰めた。

アジアカップ総括:韓国、オーストラリアなど強豪早期敗退 中東旋風」と見出しを打って報じたのは、韓国紙「日刊スポーツ」だった。

「主人公はカタール。開幕前、カタールの優勝を予想した人は少なかった。今回の特徴の一つはアジア強豪国の陥落だ。2015年の優勝国オーストラリアと準優勝国・韓国が代表例。ともに8強敗退でプライドを傷つけられた」

 前回王者のオーストラリアは、準々決勝でかつて日本代表指揮官を務めたアルベルト・ザッケローニ監督率いる開催国UAEに苦杯を舐め、韓国も快進撃を見せたカタールの前に散った。FIFAランキング29位とアジア最上位のイランは日本との直接対決に敗れ、森保ジャパンも決勝で涙を呑んだ。最終的にFIFAランキング上位4チームは優勝を果たせなかった。

「中東国が勢力を強め、韓国、日本、オーストラリア、イランのアジア4強の構図も変わりつつある。韓国がアジアの盟主の称号を取り戻すのは簡単でないと示している」

 失意の8強敗退に終わった韓国のメディアは、中東をはじめとしたアジア全体のレベルアップに危機感を募らせていた。(Football ZONE web編集部)