「新しい情報を総合すると、2019年は『スター・ウォーズ』の年になる」の写真・リンク付きの記事はこちら

昨年12月は暗黒の季節だった。ホリデーシーズンに『スター・ウォーズ』シリーズの新作が1本も封切られなかったのは、実に4年ぶりだからだ。

しかし、この状況は嵐の前の静けさにすぎない。今年は12月に待ちに待った『エピソード9』の公開が控え、ルーカスフィルムから新しいニュースが矢継ぎ早に飛び込んでくるはずだ。

2018年は低空飛行の1年だった。なかでも最悪だったのは、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の興行成績が振るわなかったことで、ディズニー会長兼最高経営責任者(CEO)のボブ・アイガーが、「スピンオフの制作ペースを遅くする」と発言したときだ。

2019年は違う。オリジナル三部作を中心に繰り広げられる正史が最終章を迎えることで、シリーズ全体が進化するだけでなく、世界的な盛り上がりも期待できる。なんと言っても、スター・ウォーズは文化的な一大事象なのだ。

ということで、また心の準備ができていないなら、この記事を読むところから始めてほしい。

今年の夏はミレニアム・ファルコンに乗りに行こう

情報源:ディズニーパークが公開した動画
信憑性:公式の予告映像なので、ディズニーのプロモーション素材と同程度には正確なはずだ。つまり(工事に遅れなどがなければ)信じて待って大丈夫だと言えるでのはないだろうか。
実際のところ:今年はスター・ウォーズの歴史にとって重要な1年となる。12月の『エピソード9』はもちろん、4月にはシカゴでファンイヴェント「スター・ウォーズ セレブレーション2019」が開催される。秋にはディズニーのストリーミングサーヴィス「Disney+」が始まる予定だ。

そして忘れてはならないのが、「スター ・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」だろう。この新しいアトラクションは、カリフォルニア州アナハイムのディズニーランドと、フロリダ州オーランドのディズニー・ワールド・リゾートに年内にオープンすることが決まっている。まだ知らない人は、以下の動画で確認できる。

カイロ・レンに人気がないことはわかっているが(なんだかんだ言ってもハン・ソロを殺したのはやつだ)、ミレニアム・ファルコンに乗り込むチャンスなのだ。映画『ハン・ソロ』のせいでその楽しみが少しばかり損なわれてしまった感はあるが、今年はぜひ、どちらかのディズニーパークに行く計画を立てておこう。

『エピソード9』は1年後の物語

情報源:ジョン・ボイエガ、また以前から同様の噂はあった
信憑性:ボイエガの発言を巡る報道に間違いがないとすれば、本当なのだろう。
実際のところ:誰もが『エピソード9』に関する話題を待ち焦がれている一方で(ちなみに昨年末に新しい予告映像が公開されるという噂があったが、残念ながらガセネタだった)、ようやく新しい情報が出てきた。『最後のジェダイ』は『フォースの覚醒』の直後から話が始まったが、『エピソード9』はこれとは違い、前作から約1年が経過したところからスタートするという。ネタ元はフィン役のジョン・ボイエガで、映画雑誌『Empire』とのインタヴューで明らかにした。

これを革新的だと捉える人もいるようだが、過去には作品が切り替わるときに長い時間が経つことは珍しくなかった。『ファントム・メナス』と『クローンの攻撃』の間には、10年の月日が流れている。『帝国の逆襲』は『新たなる希望』のラストシーンの3年後から話が始まる。それを思えば、1年なんてたいした時間ではないだろう。

もっと、レイア

情報源:キャリー・フィッシャーの弟トッド・フィッシャー
信憑性:希望的観測が多分に含まれていることは認めよう。いまの段階では白黒はつけずに、しばらく経ってからまた考えてみることにしたい。
実際のところ:『エピソード9』関連の話題をもうひとつ。故キャリー・フィッシャーの弟トッドによると、来る最終話には、みんなが思っているよりたくさんのレイア・スカイウォーカーの登場シーンがあるという。

しかも、過去の映像の焼き直しではなく新しいものだ。ABCの朝の報道番組「Goiod Morning America」に出演したトッドは「彼女の映像がたくさん用意されている」と切り出してから、以下のように続けた。

「過去の作品で使われなかったものではなく、誰も見たことのない映像なんだ。新しい展開につながる可能性もある。こうした映像が人々に再び力を与えてくれると思う。どれも『エピソード9』にぴったりフィットするはずだ。本当に、まるで昨日撮影したみたいなんだよ。詳しいことは話せないんだが、これまでに仕上がった部分を見せてもらったときには、とてもわくわくしたよ」

ダース・ベイダーの(隠された)真実

情報源:マーベルのコミックとそれに対するリアクション
信憑性: 最終的になんとなくそれらしい話は見えてきたというところだろうか。
実際のところ:ファンの世界ではここ数週間、マーベルの『ダース・ベイダー』シリーズを巡る興味深いやりとりが行われている。最終巻となる25巻では、アナキン・スカイウォーカーの父親は実はシーヴ・パルパティーン(シスの暗黒卿ダース・シディアス)だったという“秘密”が明かされる。パルパティーンはジェダイの騎士たちを滅ぼすために、自らの後継者をつくっておくことにしたのだ。恐らく、フォースのダークサイドから何らかのヴィジョンを得たのだろう(この辺のことは深く考えないように)。

ネットメディアなどは、ダース・ベイダーの父親はダース・シディアスというこのアイデアを「驚くべき新事実」として取り上げた。しかし、そんなことは前から知っていたという人も多い。ルーカスフィルムのコンテンツ作家パブロ・ヒダルゴもそのひとりだ。

Not sure why it’s being treated as groundbreaking. given 1) what’s in Episode III 2) the peculiar POV of the comic and 3) how long this has been out there (13 years or so). Of all the amazing things this comic does, it’s an interesting reaction to a small piece. pic.twitter.com/thM85lh8z9

- Pablo Hidalgo (@pablohidalgo) 2018年12月26日

(1)『エピソード3』、(2)コミックの独特な視点、(3)この事実が明かされてからかなり経っている(13年くらいのはずだ)ということを念頭に置けば、なんでこれが驚きなのかわからない。コミック版は素晴らしい作品なのに、こんなつまらない部分だけ拾って大騒ぎしているというのは、反応として興味深いだろう。

とにかく、アナキンにも父親はいるのだ(もとは父親なしで生まれた子ということになっていたのだ)。つまり、ダース・ベイダーは宇宙のイエス・キリストなんかではなく、息子のルーク・スカイウォーカーと似たような境遇にあったということになる。

ルークの「ヴァージョン2.0」とでも呼べばいいのだろうか? スター・ウォーズって、ときどき変だよね……

今年こそはフォースを目覚めさせよう

情報源:ルーカスフィルム
信憑性:ルーカスフィルムの言うことだから、正しいということにしておこう。
実際のところ:「毎日の習慣にスター・ウォーズを応用してみてはどうだろう!」。新年早々、ルーカスフィルムがこんなことを言い出した(この“習慣”に関しては、毎日というよりは年に1回やるかやらないかという人のほうが多いと思うのだが)。

「Star Wars Fuel Your Force」は、ルーカスフィルムが立ち上げたエクササイズを推奨するプログラムで、「活動的で健康なライフスタイルを通じて、身体の奥で眠っているフォースを目覚めさせよう」と呼びかけている。悪くないアイデアだ。今年の目標にもぴったりだろう。

ただ、専用サイトに行ってみると、結局はフランチャイズ商品を売りつけられることになる。なかには、『ハン・ソロ』の販促品の売れ残りらしきグッズもちらほら見受けられる。ちなみに、サイトには以下のように書かれている。

「Star Wars Fuel Your Forceはトレーニングギアや健康グッズなどのコラボレーション商品を通じて、フィットネスやウェルネスに高い関心をもっているファンを応援していきます」

ヨーダの意見を聞いてみたいものだ。