主将として代表チームを牽引した吉田。この敗北からチームを高みに導けるか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[アジアカップ・決勝]日本1-3カタール/2月1日/ザイード・スポーツシティ・スタジアム 日本代表の主将として初めて臨んだ国際大会は、優勝まであとひとつというところまで登り詰めたものの、栄冠をつかみきれなかった。「1点を返した勢いでもう1点取れればというところで、3点目を取られてしまったのは非常に痛かった」と試合を振り返ったのは、ディフェンスリーダーでもある吉田麻也だ。彼自身、「3失点すべてで自分が絡んでしまった」という自責の念を少なからず持っている。 もちろん、失点の責任がすべて吉田にあるわけではないだろう。2失点目は中盤でのプレスの緩みが相手の突破を許し、3失点目も吉田の不運なハンドは、数的優位に立ちながらもカウンターを未然に跳ね返せずカタールにCKを許してしまったところに原因がある。 しかし、吉田はキャプテンとして、ゲーム前のチームの雰囲気に疑問を感じていたという。「イラン戦で(チームが)すごく良いパフォーマンスをして、この流れでいけるだろうという油断や隙みたいなものを少なからず僕自身が感じていたにもかかわらず、それを律することができなくて、勝ちに結び付けられなかった。自分の不甲斐なさを感じている」“アジア最強”の呼び声が高かったイランに3-0で快勝し、チームには知らず知らずのうちに楽観した空気が漂っていたと主将は感じていたのかもしれない。 

「自分自身、足りないものをすごく感じた。こうした決勝の舞台は疲労よりも精神的なところが大きい。肉体的なところ以上に精神的な準備ができていないといけない。そこでチームを締めることができなかった」 決戦前に感じていたメンタル面の落とし穴。この経験を無駄にせず、「もう一回立ち上がってまた前に進んでいくエネルギーが非常に大事になってくる」と吉田は前を向く。日本代表をさらなる高みへ導くべく、主将はこの敗戦から逞しく這い上がっていくつもりだ。