国際舞台で幾度も悔しい想いを味わった長友(5番)。そのたびに厳しい環境に身を置いてきたからこそ、言葉にも説得力がある。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[アジアカップ・決勝]日本 1-3 カタール/2月1日/ザイード・スポーツシティ・スタジアム

 2大会ぶりのアジア王座はあと一歩のところで掴めなかった。2月1日に行なわれたアジアカップの決勝で日本はカタールに1-3で敗戦。30分までに2失点を喫すると、69分に南野拓実が1点を返した後の83分だ。吉田麻也のシュートブロックがビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によってハンドと判定され、PKを献上してしまう。これを決められ、勝負に蹴りを付けられた。

 試合後、長友佑都は「苦しい状況になって、1点2点を取られた。チームとしては落ち着いたけど、2点差は大きい」と振り返り、前半の失点を悔やんだ。苦しい時間帯に我慢ができていれば、また違った結果となっていただけに落胆が大きかったのだろう。
 
 だからこそ、長友は大一番で露呈したメンタル面の弱さを嘆き、自身も含めつつ若手にさらなる成長を促した。
 
「勝ったチームが強いので、そこは認めないといけない。勝負強さを身に付けるには厳しい環境に行かないといけない。甘い環境でやっていても成長はまったくない。自分自身もそうですけど、チャレンジャー精神を持って、厳しい環境に飛び込んでいかないと本当の意味での強さは身に付かないのかなと思います」
 
 東京五輪世代の冨安健洋や堂安律、リオ五輪世代の南野拓実や遠藤航。大会を通じて若手が真剣勝負の場で多くの経験を積んだだけに、長友はもうひとつ殻を破って上へ行くためにより厳しい環境で戦ってほしいと説いた。
 
 もちろん、彼らの成長は認めている。
 
「負ければ終わりのプレッシャーのなかで彼らが経験を積んできたことは大きな収穫だと思います。親善試合とはまったく違う。同じ日の丸を背負って戦いますけど、もちろん悔しいけど、負けても重みが違う特に決勝トーナメントに入ってからは負けたら終わりなので。そこで彼らが堂々とプレーしてくれたのは嬉しかった。これからのサッカー界は彼らが背負っていくと僕は確信しました」
 
 後輩たちはアジアカップで味わった悔しさを糧にできるのか。長友から贈られたメッセージは間違いなく、進化を遂げるためのヒントになるはずだ。