ベンチ前で森保一監督と話すMF遠藤航

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[2.1 アジア杯決勝 日本1-3カタール アブダビ]

 皮肉にもその存在がクローズアップされる結果になった。準決勝のイラン戦(○3-0)で左太腿裏を痛めた日本代表MF遠藤航(シントトロイデン)はベンチ入りしたもののウォーミングアップなどには参加せず、ベンチに座ったままタイムアップを迎えた。今大会で遠藤がピッチに立っていた計335分間、日本の失点はゼロ。攻守に存在感を示していたボランチの不在は大きかった。

 試合後、報道陣の取材に応じた遠藤は「大会を通してはすごく充実していて、チームとしても粘り強く、我慢強く戦えていた」とここまでの戦いを振り返りつつ、準優勝という結果には「チームとしてまだまだだと思い知らされた大会」と、決勝での敗戦を重く受け止めた。

「すべてはうまくいかないということが良かったと、あとあと思えるようにすることが大事。チームとしてまだまだ成長できる」。この経験を糧にしていきたい25歳のMFは「コンディションは良かったけど、ケガをしたのは自分に問題があったからだと思う」と、最後の最後にチームの力になれなかったことに後悔もにじませた。

「この経験を忘れずに、これからもやっていかないといけない。(ロシア)W杯でも悔しい思いがあった中で、(移籍で)環境を変えて、少しずつ成長できている。続けてやっていきたい」。左太腿の状態に関してはクラブに戻って再検査を受ける予定になっている。「筋肉系なので、焦らずじっくり治したい」と慎重な姿勢を見せ、「ケガを治して、また戻ってこれたら」と前を向いた。

(取材・文 西山紘平)