本大会無失点で決勝まで進んだ鉄壁のカタールから、唯一のゴールを奪った人物として称えられた南野。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 アラブ首長国連邦(UAE)で開催されていたアジアカップ2019が終了した。決勝戦でカタールと対戦した日本は、1-3で敗れ、目標としていた2大会ぶり5度目の優勝は叶わなかった。

 開催地UAE紙の『The National』は「決勝に初登場したカタールはアルモエズ・アリ、アブデルウアジズ・ハティム、アクラム・アフィフのゴールによってトロフィーを“封印”することに成功した。カタールにとって歴史的な日となった」と新たなアジア王者となったカタールを称えた。

 一方の日本については、南野拓実が今大会で唯一、王者カタールからゴールを奪った選手として讃えられている。

「12分、27分と2点を奪われ、ポゼッションで勝っていた日本は、試合を振り出しに戻すチャンスを握るはずだった。しかし武藤嘉紀がトップに配置されても、ゴールネットを揺らすことができずに時間を消費した。

 日本の度重なる前線からのプレッシャーが報われたのは69分。アル・アイン塩谷司からのパスを大迫勇也が受け、ボールが南野拓実の足下へ。レッドブル・ザルツブルクのストライカーは、大会優秀GKのサード・アルシーブを上回ったシュートで日本を救った。そしてこれが、カタールがこの大会で奪われた唯一のゴールとなった」

 日本はこの1点で勢いを盛り返したかったが、83分に吉田麻也のペナルティ・エリアでのプレーがVARによってハンドと判定され、カタールにPKが与えてしまう。これをアフィフに決められ、1-3で敗れた。

 ちなみに、試合の前日会見で取り沙汰された、アリとバサム・アルラウィの“代表出場資格”についての問題は、AFCがUAEサッカー協会の講義を却下したと発表されている。

 準決勝でカタールに敗れたUAEのメディアも、この試合は「見応えのある攻防が多かった」と評しており、「カタールはアジアカップ優勝にふさわしいチームだった」と綴っている。

 森保ジャパンとして初の敗北、そして準優勝と日本にとっては悔しい敗戦になってしまったが、彼らの戦いぶりには地元UAEも「クオリティーの高い試合だった。カタールも、日本も進化を止めなければ、アジアのレベルはもっと上がるだろう」と期待を寄せている。