MF原口元気の言葉どおり日本は「一番」になれるか

写真拡大

 カタールとのアジアカップ決勝を翌日に控え、選手たちの間では徐々に程よい緊張感が漂ってきているようだ。左サイドハーフで先発濃厚な日本代表MF原口元気(ハノーファー)は「勝手にプレッシャーもかかるし、勝手に緊張感もある。何もしなくてもモチベーションは高い。何もコントロールする必要はない」と、高ぶる気持ちに身を任せてキックオフを迎える心づもりを語った。

 手応えと渇望感が同居している。チーム全体のコンディションがまだ上がり切っていなかったグループリーグ第2戦のオマーン戦(○1-0)では、自ら獲得したPKを冷静に決め、日本に勝利をもたらした。準決勝のイラン戦(○3-0)では我慢の展開を強いられた前半に献身的なプレーにエネルギーを割きながら、2-0とリードして迎えた後半アディショナルタイムに試合を決める3点目を蹴り込んだ。

 ここまで2得点。もっとやれるという思いはあるだろうが、しっかりとプランどおりに決勝までたどりついた。そして、渇望感だ。原口個人としては、13年東アジア杯優勝やデュッセルドルフでのブンデスリーガ2部優勝という経験はあるが、ビッグタイトル獲得となれば初。「タイトルが欲しいという気持ちは本音としてはある」と率直な思いも口にする。

 ただ、何よりも大きなターゲットはタイトルの先。「去年、W杯で負けてからアジアでは一番でいなければならないと思っているし、アジアで負けているようではもう一度そこにチャレンジできないと思っている。日本が一番になって、また新しいスタートを切らないといけない」と力強い。

 カタール戦はイランに続く今大会無失点チームとの対戦になるが、日本はここまでさまざまな試合展開の中で臨機応変に戦って勝ち上がってきたという自負がある。原口は「明日もどういう展開になっても上手く対応できる自信はあるし、逆にそれができないと勝てない」と言葉に力を込める。

 決勝の審判団は決勝トーナメント1回戦のサウジアラビア戦(○1-0)に続いてラフシャン・イルマトフ主審らウズベキスタントリオが担当することになった。サウジアラビア戦はちょっとした接触でもことごとくファウルを取られ、フラストレーションを感じる試合だった。しかし、原口は「どうなるか、試合が始まってみないと分からない。レフェリングに対してもいろいろなことに対応していかないといけないとは思う」とキッパリ。笛の傾向にも対応しながら、頂点を目指すつもりだ。

(取材・文 矢内由美子)