5人の会見を見ながら、3年前のSMAPの謝罪会見を思い出した。同じジャニーズ事務所のアイドルグループの会見にもかかわらず、この違いは露骨だった。当時、筆者にもメディアの取材電話が来て、SMAPの5人の謝罪会見についてコメントしてくれといわれたので、「まるで牢屋の中から話しているように見えた」と答えた。

今回、嵐の5人が自発的に相談を重ねて、結論を出した後で、事務所に伝えたら、「20年間ありがとう」とねぎらわれたという。以前の無様な分裂騒動によほど懲りていたのか、あるいは、ジャニーズ事務所のあの姉弟トップが、超高齢の老人になり、マネジャーを呼びつけて怒鳴り上げるエネルギーもなくなったからなのか。

筆者の解釈では、官僚のトップたる元事務次官の父親をもつインテリ櫻井翔や、芸術的センスのある大野智や、クレバーな演技派の二宮和也など、メンバーの知的レベルが高いことに、事務所側が一目置いていたから、彼らの結論に抵抗できなかったのではないかと思える。大野の頬のこけ方を見ると軋轢はかなりだったはずだが。

それにしても、人間は金ではない。38歳にもなってアイドルダンスに明け暮れる大野は、空しかったのではないか。アホな有働由美子が「news zero」で櫻井に「復活はありますか」とつまらん質問をしていたが、復活などしない方がいい。芸術分野で大成するには遅すぎる年齢ではあるけれど。21年からやりたいことをやれ、大野君。(放送2019年1月28日)

                     

(黄蘭)