中堅の商社勤めのOL仲村叶(小芝風花)は、職場では女子力が高いと思われているが、実は特撮をこよなく愛する隠れ特撮オタクだった。同僚にも、特撮ギライの母親(松下由樹)にも正体を明かしていないために巻き起こるドタバタ。「特撮オタクあるある」をコメディタッチに描く。

小芝風花はNHK朝ドラ「あさが来た」の娘役でプチブレイクしたものの、その後パッとしなかったが、やっと当たり役に出会ったようだ。彼女の魅力が十分に生かされ、第1話「トクサツジョシ」、第2話「トライガーノキミ」を見ているうちにすっかり可愛さにハマってしまった。

普段はちゃんとしたOLなのだが、ピンチになると、脳内が特撮モードに切り替わり、ヒーローたちが現れて、「自分が苦しいからって、弱いものを見捨てていい理由にはならない」と力づけられ、発奮するといったところも、リアルとファンタジーが交錯していて面白い。

第2話では、年上の特撮オタク・吉田さん(倉科カナ)と知り合いになり、ぐぐっと距離が縮まるところに、さらに任侠さんと心の中で呼んでいたコワモテのお菓子屋のおにいさん(竹内まなぶ)が、実は魔法少女アニメ好きだったということも判明。吉田さんが「好きなものに性別とか年齢とか関係ない。それはきっと自分が決めていいことだと思います」と言い、3人は結束を固めるところもよかった。

ゴールデンボンバーの主題歌「ガガガガガガ」必聴

特撮オタクの話なので、ドラマももちろんだが、特撮部分のクオリティが高い。叶がハマっているのが戦隊ヒーロー「獅風怒闘ジュウショウワン(獣将王)」で、彼女は「シシレオー」推し(吉田さんは「トライガー」推し)という設定なのだが、これだけで外伝ドラマが作れるのではないかと思えるほどしっかり作り込まれている。それもそのはず、特撮ヒーローものの老舗・東映が協力しているのだ。

特撮オタクならずとも、アニメオタク、フィギュアオタク、韓流オタク......と、情熱を傾けるなにかを持っている人なら共感する部分も多いはず。女の子は女の子らしくと、古い価値観を押し付けてくるおかあちゃんとの闘いも見どころである。

特撮オタク女子の話ではあるが、「毒親」だったり、「ジェンダーフリー」だったり、いろんなテーマも内包されていて、けっこう深い。ゴールデンボンバーの主題歌「ガガガガガガ」も、いかにも戦隊ヒーローものっぽい主題歌も必聴。ゴールデンボンバーはこの歌で年末の「紅白」復活間違いなし!?(毎週金曜よる10時〜)

大熊猫