酒井との交代でピッチに立った日本代表DF室屋成(FC東京)

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[1.28 アジア杯準決勝 日本3-0イラン アルアイン]

 突然の緊急出場。同じポジションを担うDF酒井宏樹に代わり、後半途中からピッチに立った日本代表DF室屋成(FC東京)は「あの場面でサイドバックが出ることはなかなかない。相当難しい場面だった」と振り返りつつも、無失点で抑えて与えられた役割を完遂した。

 出番は2点リードの後半28分、右サイドを駆け上がった酒井の負傷で訪れた。「宏樹くんは偉大な選手で、凄さは僕が一番分かっていると思う。見習うべき選手でこれから超えていかないといけない選手」。素直に能力を認めるが、負けるわけにはいかない。そんな意気込みを示すチャンスがやってきた。

「特に緊張せずに入れた」と平常心を失わず、右サイドバックの持ち場へ。隣り合うDF冨安健洋の距離感を気にしつつ、意識したのは「ミスなくシンプルに終わらせること」だった。相手の足が止まっていたこともあり守備機会はそれほど多くなかったが、突破からのクロスという持ち味も発揮した。

「やっぱり試合に出たいと思っていたし、途中から出て勝てたことがうれしい」。そう素直な喜びを語った背番号3は「決勝でもチャンスがあればいつもどおりのプレーをしたい」と3日後の決戦に思いを寄せる。「ここまで来たら優勝しかない」。酒井の出場可否は今後の経過次第だが、ビッグマッチを任される準備はできている。

(取材・文 竹内達也)