イランGKに言及した日本代表GK権田修一(鳥栖)

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 日本代表の攻撃陣を待ち受けるGKアリレザ・ベイランバンド。ロシアW杯ではFWクリスティアーノ・ロナウドのPKを止め、70m級の長距離スローイングが話題となっているアジア最高級の守護神だが、GK権田修一(鳥栖)は「みんなから見たらそこが目につくけど…」と異なる視点を提示した。

 準決勝の相手はイラン。FIFAランキング29位はアジア最高位にあたり、今大会を12得点0失点という驚異的な戦績で勝ち上がっている優勝候補の筆頭だ。権田も「DFにもGKにも中盤にもFWにもアジアトップクラスの選手が揃っているし、それぞれがエゴを出さずチームのために戦っている」と分析し、最大級の警戒を隠さない。

 とりわけ注目を集めているのは、国内の名門ペルセポリスに所属する194cmの長身GKベイランバンド。長い腕から繰り出される長距離スローはハーフラインを大きく越えることも珍しくなく、昨秋にAFCチャンピオンズリーグ決勝で鹿島アントラーズと対戦した時から、SNS動画などで話題をさらっていた。

 イラン戦を翌日に控えた27日、今大会でゴールを守り続けている権田に対しても、ベイランバンドのスローイングへの対処法に関する質問が向けられた。しかし、そういった見方はすぐに退けられた。「それ以外でもレベルが高い。何か見せ物があったらすごいってなりますけど…」と制し、以下のように話を続けた。

「シュートを止めるところ、ボールを掴むか弾くかの判断も質が高いし、身体的にも大きさがあるし、ボールを掴む技術も高い。そして年齢を見るとまだ26歳。まだまだこれからの選手」。日頃から海外選手のプレーを研究し尽くしている守護神は、イラン代表GKに最大級の賛辞を述べていた。

 しかし、ただ見上げる存在として捉えているわけではない。「これから僕がアジアで結果を残していくため、アジアで一番になっていくためには超えていかないといけない相手。学ばせてもらうプレーはあるし、僕もそういった技術を見せていきたい」。立年を目前に成長欲を持ち続ける29歳は、ピッチの逆サイドに立つライバルに刺激を受けながら、アジアの頂点を見据えている。

(取材・文 竹内達也)